「…なまえは、いつも兄上のことを見ていますね。」
「ぶふっっ!!」
僕がそう言うとなまえは飲んでいたお茶を吹き出した。
何をそんなに驚くのだろうか。
「…汚いですね。」
「げほっ……いきなり、そういうこと言わないでくれる?!」
「何故驚くのですか?本当のことでしょう?」
「…それは、」
なまえの顔がだんだんと赤くなっていった。
…感情が顔に出すぎ。
「…兄上のことが好きですか?」
「だから、何でそういうこと…、」
「たとえなまえが兄上のことを好きでも、僕はあきらめません。
絶対、なまえを振り向かせてみせます。」
振り向かせる
(キミを)
(僕だけのものにしたいから。)
2011.07