それは突然に訪れる。




「っく……ひ、っく、」

「おい、なまえ。どうしたんだ。」
「……しゃっくりが止まらなく、って。」


すみません、とカミュ先輩に謝る。
その間もしゃっくりは止まらなく声にでる。
さきほどから止めようと努力しているが、なかなかうまくいかない。
止め方を考えていると、突然顎を持ち上げられる。
気が付けば目の前にはカミュ先輩の顔。
――そして、唇に柔らかい感触。


「せんぱ……っん、」


少し空いていた唇の隙間から先輩の舌が入ってくる。
それは私の舌を捕まえ、口の中をかきまわす。
突然のことで対応できない私は、息が持たなくなって先輩の胸を叩いた。
そうすると、すぐに先輩は唇を離した。


「なまえ、」
「ふぁ、い……?」
「しゃっくり、は止まったか?」


優しく名前を呼ばれ問われると意識が我に返る。
そういえば…。
先輩と目を合わせてじっとみた。


「……ひっく。」
「…む。」
「まだ……止まってなか、ったです。」


そう言うと先輩は少し驚いた顔をした。
そして口角を上げ、もう1度私に唇をおとす。


「ならば、止まるまでしてやろう。」


よろしくお願いします、と呟いて唇を合わせた。








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