「3… 2… 1…」
「あけましておめでとう!!」
パンパン、とクラッカーの音が鳴り響く。
おめでとう、とあちこちで声が重なった。
そう、新しい年を迎えたのだ。
「達海さ……あれ、もう寝てる…。」
「タッツミーなら結構前から寝てるよ。」
声の方を見るとジーノだった。
顔色をみるとよっている様子はない。
「ジーノさん、お酒飲んでないんですか?」
「飲んでるよ。僕、お酒は強い方だからね。」
「そうなんですか。」
「そう言えばさ…、」
と、そう言いながら腰に手をまわしてきた。
「なまえは、『ひめはじめ』って知ってるかい?」
「はい?」
「!!!?」
その言葉で部屋の中にいた選手たちが視線をジーノの方に集中させた。
「えと…知らないです。」
「じゃあ、僕が教えてあg「わーっ!!待ってくださいっ!!」
ジーノが言っている途中で椿が大声を出した。
ジーノは不機嫌そうな顔で椿をみた。
「もう、一体なんだい?バッキー。」
「えっ、あの……そのっ…////」
「あれですよ。王子はやらなくていいんです。俺がやりますから。」
「そ、そうですっ……………え?」
赤崎が代弁して言ってくれたが椿が違うと言う顔で聞き返した。
周りの者も同じような反応をした。
「いやいや、俺がするっスよ!!」
「違うなっ!俺だ!!」
「静かにぃ!!」
ギャーギャーと騒いでる中に1声で静かになった。
その声の主はさっきまで寝ていたっはず達海だった。
酔っているのか少し頬が赤い。
「えー、監督は王様だ!王様の言うことは絶対。」
……えと、何言ってるんだろう…この人は。
「だからぁ、なまえには俺が教えます!」
「「えー!!」」
ブーイングを受けながらも達海はなまえの腕をつかんだ。
「っ達海さん!ちょっ、何処に…、」
「大丈夫だから。」
そう言ってニヒ、と笑ってみせるけど…何故か怖い。
そのときだった。
「はい、そこまで〜!」
有里と後藤がやってきた。
そして、後藤は達海を連れてどこかにいった。
なまえは有里と後藤に助けられたのだ。
「有里さん…ありがとうございます。」
「いいのよ。困ったら言ってね!私が守ってあげるわ。」
頼もしいです、有里さん……!!
そんなこんなで新しい年がはじまりました!
2011.01.01