「椿くん!」
私は試合終わりの椿くんに近寄った。
「今日、すごかったね!シュート決めれたじゃん!!」
「あの…えと、…ありがとうございますっ。」
私がそう言うと、顔を赤らめて答えた。
「これからも頑張ってね。応援してるよ!」
「っ…なまえさんっ!!」
仕事に戻ろうとしたとき、椿くんが私を呼び止めた。
「どうしたの?」
下を向いて、もごもごと分からないことを言ってた。
少しすると、真剣な顔になって私と向き合った。
「つ、次…試合でまたっシュート決めれたら……っ!!」
そこまで言うと黙り込んだ。
「…どうしたの?」
「……やっぱりいいっス。」
落ち込んだ様子。
だけどまた顔を上げて、
「また…シュートが決まったときにっ、聞いてください!!」
そう言って椿くんは走っていった。
聞くのが楽しみ
(気になって眠れません。)
(期待してもいいですか?)
2010/12/18