「う〜…重いよ〜っ。」
授業中に居眠りをしていたのが見つかって、プリントを運ばされている。
それも大量に。
「もう、駄目っ。重すぎる、」
もうギブアップをして逃げ出そうとしたとき、重さが軽くなった。
何かと見てみると前には幸村。
私が持っていたプリントを半分ぐらい持ってる。
「幸村っ?どうしたの。」
「なまえ殿がいかにも重さものを持ってるゆえ、手伝って差し上げようと。」
にこ、と笑う幸村の笑顔にさっきまでの疲れが何処かにいった。
ここはお言葉に甘えて手伝ってもらうことにした。
「よし、これでOK!ありがとう幸村。」
「どういたしまして。」
何かお礼…した方がいいよね。
何かあったっけなぁ……あ、
「幸村っ!」
「何でござろう?」
「手伝ってくれたお礼。こんなものしかないけど、」
そう言って私は幸村の口の中に、苺味のキャンディを入れた。
「っこれは…?」
「あ…甘いもの苦手、だった?」
「そんなことはござらん!なまえ殿、ありがとうございまする!」
(また、困っていたら助けてね?)
(勿論でござる♪)
2010/12/15