世はクリスマス。

周りはカップルやらでいっぱいだ。



……なのに私の隣は誰もいない。


佐助とクリスマスイルミネーションを見ながら
いちゃいちゃする予定だったのだが、アルバイトが入ったららしく行ってしまった。

行ってきてもいい、と言ったが寂しいものだ。



「……佐助、」


呟いた言葉は周りの音に消されていく。

だんだんと寒くなってきたから帰ろうとしたときだった。



「お嬢さん、1人?」


不意に声をかけられた。



「よかったら俺と遊ばない?」


振り向くとよく知った人。

佐助だった。



「何て顔してんの。」
「っだってぇ…、」


多分今顔はぐちゃぐちゃだ。


「はいはい、寂しかったんだね。よしよし。」


頭をなでられる。


私は佐助に抱きつく。



「なまえ、今日は甘えてくるねぇ。」


「っいいの…。」



「そうだ。なまえ、」



そう言って改まって向き合う。


「どうしたの…?」


「はい、どうぞ。」


指にはめられる綺麗な指輪。


「これ…っ!」


「なまえ、俺と結婚してください。」


いいよね、と笑う。



もちろん私の答えは決まってる。





(よろしくお願いします。)
(ベタだけど嬉しいんです。)




2010/12/26






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