「なまえっ!」
「追いかけてこないでっ!!」
「っ…待てって!」


ガシっ、


「っ……!」
「何で…何で、逃げるんだよ。」
「左之助さんには関係ありませんっ!」
「関係あるだろ!俺たち夫婦だろ?」
「……、じゃあ。」
「?」

「何で昨日、私の知らない女の人と話していたんですかっ?」
「…女?」
「知らないとは言わせませんよ!仲良く笑って話してたじゃないですか!」

「……あ。(アレか。)」
「もう、左之助さんなんて、知りませんっ!!」

「待てって!俺の話を聞け。」
「言い訳なんて聞きたくないです!」
「言い訳なんかじゃないから。…聞いてくれ。」
「…。」

「昨日女と話してたのは、道を聞かれたからだ。だから、別にやましい事なんて全然無い。」
「本当、ですか…?」
「あぁ。本当だ。なまえに嘘なんて、ついたことないだろ?」
「……いっぱい騙されました。」
「なっ、それは新撰組にいた頃だろっ?;」
「そうですけど…。」
「(ほっ…。)」

「左之助さん、本当にあの女の人とは関係ないんですか?」
「当たり前だ。俺はなまえが一番だからな…。」
「っ…////左之助さんのバカっ。」
「嫉妬か?可愛いな、なまえ♪」
「ちっ、違いますっっ////」


2010.08.17





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