「なまえのこと大好きだから……。」

いつもより低い声が耳元で響いた。
気づけば私の首に白澤さまの手。
徐々に手に力が込められていく。


「っ……、」
「…………
……なーんてね。」


パッと首から離れる手。
先ほどは違うゆるい声がきこえた。


「ごめんね、ビックリしたでしょ?」


そう言って私の頬に白澤さまの手が触れる。
私はまた首に手をかけられると思い肩を揺らしてしまう。
それが分かったのか、白澤さまは微笑んだ。


「大丈夫、もうしないよ。……ごめんね?」
「いえ……。」
「なまえが僕のものになってくれるなら、もう怖いことしない。」
「? 僕のものって……私は、白澤さまのものですよ?」


そう私が言うと白澤さまはまた笑った。


「そうだったね。……これからも僕のものだよ。」
「勿論です!」



ヤンデレ×鈍感
気づかなければ、ずっと幸せなのだ。




なまえちゃんを殺してしまいたいくらい大好きな白澤さま。
と、白澤さま大好きな鈍感なまえちゃん。
そんな話を書きたかった…。


再録。




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