3、2、1……


「ハッピーニューイヤーっ!!」



周囲がカウントダウンが終わって盛り上がる。
新しい年を迎えたのだ。

今、私は飲み屋さんに来ている。
獄卒での年越しパーティーが開かれていた。

ずっと飲み続けているせいか体が熱くなってきた。
私は友人に一言かけ、風に当たりに外に出て近くのベンチに座った。
熱くなった頬に冷たい風が当たる。


「何をしているのですか、なまえさん」


涼んでいると鬼灯さまが声をかけてきた。
鬼灯さまは仕事が片付いたみたいで、先ほど此処に来たそうだ。


「お仕事、お疲れ様でした。」


大王が仕事をちゃんとしていなかったので、と言いながら私の隣に座った。


「中でお酒飲まれないんですか?みんな待ってましたよ。」
「いえ、私は……。なまえさんは入らないんですか?」
「ちょっと、酔っちゃって……えへ。」


私がそう言うと酔いが覚めるまで待ちます、と鬼灯さまがいった。
しばらく沈黙が続いたあと、鬼灯さまが言葉をもらした。


「なまえさん、」
「なんです、ん……っ。」


気がつくと口を塞がれていた。
唇の隙間からぬるりと鬼灯さまの舌が入ってくる。
少し長めのキスをすると、鬼灯さまは満足そうに口をはなした。


「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」
「ふぁ、っ……ぁ、はい…っ。」
「……それでは帰りますか。」
「ふぇっ?何でですか?」


鬼灯さまは私のおでこにキスをした。
そして少し口の端を上げた。


「帰って"姫はじめ"をしなければいけないですからね。」
「ひめ……っ?!」
「拒否権はないですから。」


そう言って私を抱き上げる鬼灯さま。
そのまま鬼灯さまの部屋にいき、いただかれました。




2014.01.01





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