落ち着いて



「…落ち着いたか?」

「十分に。」





今、私は勝呂くんと向き合っている。

さっきまで私が引っ付いていたから、ちゃんとお話も出来なかったね。

でも私は、悪いとは思っていない!←



「…で。アンタ誰なんや?」

「私は優里。貴方は……、勝呂くんだよね!」


知ってるよー!と私がハイテンションで答えると勝呂くんはため息をついた。



「何でアンタが俺の名前知ってんのや?」

「カクカクシカジカで…、」

「分かるかッ!!」


これで通用すると思ったんだけど…。

意外に無理なのね☆←






私がちゃんと説明した。

勝呂くんが誰なのか。そして何なのか。


「勝呂くんは物分りがよくてよかったよ!」


あんな下手な説明で分かってくれるなんて…!

多分、勝呂くんしかいないね!



「…つまり、俺は違う世界に来ってことか…。」

「あれ。あっさりと信じちゃうんだね。」

「疑ってもしゃあないやろ。ホンマに何処か分からんのやから。」


なるほど。

やっぱり頭がいい人が言うと説得力あるなぁ。



「それじゃあ、今日から此処に住むんだよね。」

「そうやな。………って、はぁ?!」


「な、なに…?」

「なにって!何で俺が此処に住むことになるんや!?」

「だって…勝呂くん、住む場所ないでしょ?どうやって帰るのかも分からないみたいだし。」


落ち着いて
(男と一緒に住むんやぞ?!)
(勝呂くん、私好きだから別に構わないよ!)
(……(何やコイツ…。))

20111125
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