同じ調べに手を組んで
もうゆめをみない
僕はいつも夢を見ていた。
いつも一緒だった兄弟。
なのに、美しい兄弟は僕ではなく、悲しみに暮れる暗闇を選んでしまった。
どう憎んでも、悲しんで見せても、
気を引こうとしても君は意志を曲げない。
君には僕だけが必要だったはずなのに!
一人では何も出来ないはずなのに!
出来ないなら、どうしてそれを認め、教えることをしなかったんだ。
僕が兄弟にとって必要なくなるのが怖かったから。
闇は僕の身体から剣を引きはがし、泣き続ける兄弟に分け与えた。
泣かないで、兄弟よ、それも僕だ。
僕はそうして永久に君と共にいる。
僕の望む、君との完全なる同調。
僕はもう夢を見ない。