『酷いこと』-after story-
「零時ちゃん、あの後はどうだったの〜?」
とらのあな、とか言う書店に狩沢さんと向かう最中、そんな事を聞かれた。
聞いた本人である狩沢さんは、にやにやと笑っている。
…うむ、これはガールズトークとやらなのだろうか。
「…翌日は立てませんでした。」
言い訳をしても嘘をついてもきっと無駄なので、正直に白状する。
いつものゆまっちとの行為では、翌日立てないだなんてあり得ない事だ。
しかも立てなくした本人は、ベッドの上で睨む私を笑顔で見詰めて
『じゃあ俺も、今日はずっと隣で寝てるっす!』
とか言いやがったっけ。
「へえぇ、やるじゃんゆまっち!
つまり、やっぱりゆまっちは隠れ鬼畜だったわけだ」
それに対しては今となっては言い返す事も出来ず、私は力無く頷いた。
隣から狩沢さんの笑い声が聞こえて、首を項垂れたまま顔を上げることすら出来なかった。
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実はこの頃ドタチンに零時さんの可愛さを語っているゆまっち。
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