放課後の校舎裏。私の心臓の鼓動はピークに達していた。なぜなら、私は今から校内一の美男子、神田ユウに告白するからだ。緊張でおかしくなりそうだが、何度目かの深呼吸でそれを乗り切る。そのとき、綺麗な黒のポニーテールが見えた。
「あ…」
私が声をかけようとするよりも早く、別の声が神田を止めた。エミリアだ。私はとっさに近くの茂みに隠れてしまった。なんで隠れてちゃったんだろう。
「ご、ごめんね、いきなり呼び止めて…」
「何の用だ」
「えっとね…私…」
音を立てないようにじっとしていたらエミリアの緊張している声が聞こえた。あれ、うそ、これってもしかして。
「神田くんが好きなの!」
予想通りの告白。ど、ど、どうしよう。神田なんて返事するのかな。自分が告白したみたいで緊張する。
「…悪いけど、彼女とかいらねェから」
どくん、って心臓がなった。そのあとのエミリアと神田の会話が全然入ってこなくて、頭の中でぐるぐるまわるのはどうしようってだけ。いままさに告白しようとしたのに、告白前に彼女いらない宣言。神田くん、一度に2人フるなんて、きみはマジで罪な男すぎる。
「…へぇ、こんなとこで盗み聞きか?」
「うぁぁあ!?」
「んな、驚くことねェだろ」
「いやいやいや!い、いきなり何!」
「何って呼び出したの貴様だろうが」
「あ…」
そうでした。神田はじっとこちらを見ている。やばい、どうしよう。告白のために呼び出したのに、告白前にフられたも同然だし。
「なんだよ」
うわ、人が明らかに困惑してるのに、その意地悪な笑顔。タチが悪いですよ。あーもう、もっかいフられてやろうじゃん。
「神田が、好きって告白しようと思ったの!けど、神田が彼女いらないって言うからもーいーや!呼び出したりしとごめんっ!じゃあね!」
一気にまくし立てて、神田の脇を通り過ぎる。過ぎようとした。神田が私の腕を掴むから、行くに行けない。
「あの、放してもらえませんでしょーか?」
「いやだ」
「用は終わったじゃん…」
「終わってねェ」
「だって、」
「確かに、彼女はいらねェ」
そんな意味わかんないよ。せっかく自分で言って傷軽減させたのに。目見ながら言われたら、泣けてくる。「けど、お前は欲しい」
「……は、」
「……は、ってなぁ…」
「か、彼女はいらないって!」
「…だから、姫だけが欲しいんだよ」
神田が少しだけほっぺた赤くしながら言うから、ちょっとだけ笑って頷いた。そしたら、目いっぱいの涙が零れ落ちた。
結果オーライ逆転サヨナラ勝ち
(こんな告白夢みたいだよ)
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学パロ!
うちがこんな告白されt(ry
エミリアごめんね。
ティモシーとくっついてくれたらいいよ!エミリア!
あ、神田すき(黙れ