「神田」

「……」



神田はずっと六幻の手入ればっかりして相手にしてくれない



「ね、神田、」


「……」


「好き、だよ」


「……」



背中合わせに伝わる神田の体温も行動もなんら変わりない




「………ユ、ウ」


「…なんだよ、」




初めて名前を呼んだ

そしたら、向き合ってくれた





「たく、うるせーな」




そう言うと唇に触れるだけのキスをした


唇を離すと神田はふっと笑った
その滅多に見ない優しい笑顔についみとれた










貴女だけに向ける特別な笑顔
(はじめから名前で呼べよ、バーカ)




090219
title:Aコース

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