――春もそろそろ終わって、夏に差し掛かり始めた今日
あなたが消えてから6年が経ちました。
あれから僕も少しは成長して、それなりに普通に暮らしてきました。
けど、いつも心で思っていました。
どうしてあなたは突然、僕らの前から消えてしまったのか。
聞いたところで誰も知らない、知っているハズがない。
でも、あなたは言ってました。
誰もわからないなら、自分で探すしかないって。
だから僕もそうします。誰も知らないなら自分で探す。
あなたの二の舞になる人を一人でも減らす。
カッコつけすぎですか?でも僕は本気です。
あなたは反対したかもしれないけど、もう後戻りもきかないんです。
だから…見守ってて下さい。
いつか自分で答えに辿り着くから
その時まで――――……
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