ヒトツメgoodies 4/4
【単語紹介】[
アタラクシア]
@他のものに乱されない・平静な心の状態
A静安
Bエピクロス学派が幸福の必須条件としたもの。
(幸福は快楽にあるが、外的なものにとらわれず欲望を否定した内的な平静こそが最大の快楽)以下はそれをふまえた上でしてくださった考察です。
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[あたくしという存在が好きなのか、貴方に素敵な返答をするあたくしが好きなのかお答え願えます? 前者は嫌ですわ。まるで人形のよう。後者はもっと好みません。それではただの人型ですもの!]・人形などの“
物体”は心のあるなし関係なく存在そのものを愛される。すなわち、自分の中身を見てくれないで外見だけで判断されるのは嫌だということ?
・素敵な返答をする私のことが好きだということは、結局は自分の快楽(褒められたい、など)を満たしてくれるから好き、ということで、私自身を好きだというわけではない。ただの相手をもてはやすためだけの機械(ロボット)のようなもの=人型、はもっと嫌ということなのでは?
[あたくしという存在が好きなのか、貴方に素敵な返答をするあたくしが好きなのかお答え願えます? 前者は嫌ですわ。まるで人形のよう。後者はもっと好みません。それではただの人型ですもの!]・アタラクシア=幸福は快楽にあるが、外的なものにとらわれず欲望を否定した内的な平静こそが最大の快楽、ということから、
→・自分に向けられた外的な欲望
(色無雫の場合:笠松幸男と黄瀬涼太からの視線など)→・自分が向けている外的な欲望
(私のどこが好きなのかという前述の質問など)これらを全部まとめて否定して、内的に平静になることで色無雫は結果的に快楽を得ているのでは?
例として、笠松幸男の、優等生の色無雫が“良識”や“金銭”のストッパーがない上に、狂った思考の持ち主だなんて信じられないという考え(自分に向けられた外的な欲望)を否定し、そしてそれを面白いなぁと楽しんで(快楽を得て)いる、ということ?
(P.12)