まずは良識の範囲から教えてよ 3/3 


[(前略)この“×せ”と呼ぶに相応ふさわしい世界の中で、他人への評価を誤りなく行える者がいると思うかい?]
・×せ=救世?

【救世(くせ / ぐせ / ぐぜ)】
@人々を苦悩から救うこと。
A仏・菩薩の通称。

つまり、「この“×せ”と呼ぶに相応ふさわしい世界」=「仏様、むしろほかの誰かが救ってくれるのが当たり前な世界」ということ?

他力本願な世界で自分は他人の評価がしっかりできるのか? 周囲に影響されてばかりな自分は他人をしっかりと理解できるのか?


[どんなに優れた人であったとしても他人への評価というものは正確にできないものさ。自分のことを一から十まで理解している者がろくに存在しない、(後略)]
・(上記の考察をふまえた上で)仏様ですら救われたがる他力本願な世界なのに、すべてを知った気でいる、全てを知ろうだなんて愚かなことである、ということ?
→・色無雫から聞いたことで黄瀬涼太はすべてを知れる気でいて、笠松幸男は黄瀬涼太から色無雫のあれこれを聞いたことですべてを知った気でいる?

(P.11)


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