あとがき

▽ 30〜33のあとがき


主人公は一体誰なのか? という疑問があるかもしれません。
私はずっと主人公は鳥海ユイだと思って書いています。

さて30〜33は完全なるオリジナル展開であり、私が書きたいと思っていた話の一つです。
「私をみつけて?」の一言を書きたいから始めたといっても、多分過言ではないです。
伝えられていない部分は多いです。
何はともあれ、ジン君とこれから関わっていくのはユイではなくイオの役目になります。
バトンタッチと言えるかもしれないし、そうでないかもしれない…伏線を張って回収する方としては、実に複雑な感情を持ちながら書いています。
また頭の中にあった色々なものを言葉にするのは大変であると同時に、この先はこうした方がいいというアイディアが浮かんでくるものでとても新鮮でした。

この一連の重要となる話において、致命的だと考えているのはイオの心理描写が全くないことだと自分では思っています。
『笑顔』一つでどこまで表現できるのか。
彼女の感情を少しでも伝えられるのか。
…多分、無理だと思っています。
おそらくユイの心情すら、伝わっていない部分も多いでしょう。
全体的に主人公なのに、ユイの心理描写は気の抜けるわりに重要なことは全く口にしないんです。私が書いているのに…!

伏線張り過ぎて張り過ぎて…回収できるのだろうかと不安になります。
短編ですら、色々と隠して書いています。
なにぶんネタバレが致命的だと自分では考えているので…。
難しいです。本当に難しいです。
ここからは少しずつ答えを小出しにしていけると思うので、少しは回収できるかなと思っています。
矛盾も当然生まれるんだろうなと思いながらも、楽しんでいけたらと考えています。


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