あとがき

▽ Nameless あとがき


元々は「Dianoia」が書けなくなった代わりに…と考えたお話です。
この話を考えた段階では「W」のお話を書く予定がなかったので、大人数を書くことに慣れるという意味もありました。

それで何故監禁物になったかというと、前後に読んでいた小説の影響です。
実際にはその小説は監禁物ではなかったのですが、似たような話だったので、そこからどうにかなるだろうと考えました。
突発的に考えたのと、あまり話を練るとやる気を失くしてしまいそうだったので、勢いで書いてしまいました。
なので、全体的に整合性が色々とおかしなことに……。

キャラクターも定まらないことが多かったので、色々な意味でブレブレです。
自分で書いていて、「これは誰だ?」となったことが多々ありました。

また自分なりの強みというか、個人的にはぼんやりとした書き方が得意なのですが、それを今回は書く時がなかった…というよりも作れなかったという方が正しい気がします。
ジン君視点だとこの表現をしやすいという謎事態が起こるのですが、今回は主人公と入れ替わり視点だったので余計に難しいものになりました。
あれですね。
離れると途端に難しくなりますね。
そもそも夢小説で既存のキャラクターと離すって、どういう事態なのか。
そこから考え出してしまい、途中で終わるかどうか不安になりもしました。
終わったので良かったのですが……本当に良かった…!!

全体を見れば十二話前後で話を終わらせようとしていたために、謎が希薄で、心理描写を入れられなかったのですが、楽しく書けました。
わがままを言ってしまうと、イレーナがヨルの腕を締め上げる所はもっと切り込んで行きたかったのですが、あまり主人公が苦しむのもどうなのか…と思ったので色々とマイルドになったのが残念です。
もっと音とか工夫したかった……。

短く急ごしらえのお話でしたが、書けて幸せでした。
読んでくださった方が楽しんで頂けたか、私には分かりませんが、多少でも「楽しい」「面白い」と思っていただけたのなら幸いです。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。




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