フェルの竜について思うところ
イシュガルド出身、かつ子供の頃にドラゴン族に襲われた事もある(その時は神殿騎士団の竜騎士に助けてもらった)から、ドラゴン族の事は倒さなければならない敵という認識だった。
けど、イシュガルド防衛戦で雲廊から落ちて、その先で死にかけていたところをイゼルたち異端者に助けられた。
クルザス西部高地のゴルガニュ牧場で応急処置受けて、ライヒがそこにやって来るまでの間に、イゼルから何故ドラゴン族の味方をするのか、イゼルの見たかつてのドラゴン族と人間の蜜月関係も聞いて、今まで自分が信じた物が何だったのか傷を癒す中考える。
イゼルが話したことがにわかに信じ難いが、異端者なのに竜騎士の自分を助けてくれた人だしで、これから竜を屠る者としてどうしたらいいのか?ここで迷いも生まれて、フェルはイシュガルドに帰れなかった。帰ってもしも異端者扱いされたら、周りに迷惑もかけてしまうし。
それからライヒ(ヒカセン)が異端者を追って牧場にやってきて、ライヒはイゼル(シヴァ)と以前戦って癒し手(学者)であることを知っていたから、「ここではこれ以上の治療を施せない、貴方ならいい場所で彼を治療できるはず」と頼まれて、応急処置止まりだった重症のフェルを動かせるほどまで回復させて、フェルを自分の家(ワインポートの実家、近くに湯治ができるブロンズレイクもある)で療養することを勧めた。
それから紅蓮が終わるあたりまで、長いことずっと療養してたフェル。ドラゴンに脇腹盛大に噛まれたり火吹かれたりめちゃ高い雲廊から落っこちた訳ですから、ものすごい重症なんですけど。
怪我を治している間に竜詩戦争は終わってしまって、竜騎士なのに、イシュガルドの民なのに、終わりを自分の目で見届けること無く終わってしまって。終結に至るまでに自分が知る人達(家族や同じ竜騎士の同僚)はどんな思いをしてきたのか、色々考えてその時涙を流した。
長く続いた戦争が終わって、イシュガルドがドラゴン族からの脅威に侵されることがなくなったのは嬉しいけれど、それでもニーズヘッグの眷属たちに今まで仲間を殺されたし、心のどこかで融和が受け入れることはできてないフェルがいる。
イゼルから話を聞いてからモヤモヤしていた気持ちも晴れず、そのままドラゴン族と戦うことなく戦争が終わってしまう。助けてもらった礼をもう1度言いたくて、イゼルのことをライヒに聞いたけどイゼルは戦いの中で死んでしまったのを知り、アジス・ラーまで花を手向けに行った。
「私は、君から話を聞いてから、竜騎士としてこれからどうすればいいのかずっと悩んだ。答えが出るより先に、こうして戦争が終わってしまったが……
もし、まだ戦争が続いていた中で復帰していたなら、ニーズヘッグの眷属たちを倒していただろうし、それはやはり守りたい者があるからだ。どちらも何ら変わりもないのに、力を求めた人間のせいでこんなに長く続いたんだろう。
ドラゴンへの憎しみや恨みは完全には晴れない。だが聖竜たちのようなドラゴン族がいること、胸にとどめておく。……私の槍は竜を屠る為でなく、守るべきものの為にあるんだ」
それから戦時中でなく戦争が終わってからおめおめと帰るのも、竜騎士となった自分に憧れている弟を失望させてしまうのでは?という不安と、まだ完治してはないから竜騎士として飛べないしで、帰れないところアラミゴ解放で落ち着いたライヒが暫くFCを開けるので代わりに少しでいいので見に行ってほしい、と頼まれて行ったところでFCメンツと初対面に至る。