小夜時雨
思った事をちょこっと。

2016/12/01(Thu) 17:08
『サーカスの道化師』作成秘話
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今作を作るきっかけ、となったのがショートストーリーの方の「煙草」でした。
赤髪の白雪姫は少女漫画という事もあり、メインキャラ達だけで恋愛関係が纏まっています。その中に1人のキャラをぶっ込むとなると、元々ある関係性を崩さなければなりません。
私個人としては、なるべ〜く原作を崩さずにしたいという思いが強いので、オビが持っている白雪への恋心を大事にしたいと思っていました。


「煙草」は

相談役だけど、実は貴方の事が好きなんだ。

という、少女漫画あるあるの設定を使いました。
オビは白雪の思いを周りに隠そうとするだろう、と。そうなると相談役まで登りつめるとすると、隠されているオビの気持ちに気付かなければならない。人の感情を見極めるのに他より優れていなければならない。

そこで出てきたのがサーカス団の看板娘という設定でした。

サーカス団という存在が赤髪の世界にあるのか、という疑問もありますが……個人的にサーカス系のパロディやら設定が好きなので使っちゃいました。
赤髪の世界では鳥を笛で操ったり出来るのである程度、動物の事が理解出来る子がいてもいいかな、それなら人の感情も理解出来ちゃってもいいよね、うんうん、と決めましたね。

少女漫画である相談役って恋が叶わない事が多いので、「煙草」において悲恋になるのは確定していました。
けれどせっかく好みの設定だし……もっと広げてもいいんじゃ無いかな……と勿体無い精神で見切り発車したのが「サーカスの道化師」です。
名前の由来は「煙草」設定を引き付いでるので、自分の恋心を隠す夢主という事で道化師付いてます。安直です。


私はハピエン大好きなのでどうにかしてハピエンにしたい!
と思い、ちょくちょくオビが夢主を気にしている描写があります。

ですが、オビとしては白雪が好きな状態で、たかが1週間程度、一緒に居た女の子を白雪より好きになるのかな、とじっくり考えた時それは無いなと。
私の中ではオビは飄々としていていながらも芯がしっかりしているイメージがあります。今回、夢主とは"仕事の付き合い"として仲良くなろうとしていました。漫画の方でも描写があった、決して仕事仲間に自分を見せなかった過去があります。それ故に、浮気的なふらっとした行動はしなさそうだなぁ、と思いました。

……まぁそのせいでハピエンに向かう筈だったものが向かってませんが。



そんなこんなで完結した「サーカスの道化師」ですが、楽しんで読んで頂けたなら幸いです。



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