小夜時雨
思った事をちょこっと。

2019/10/31(Thu) 10:00
『ヒカリヘ』作成秘話
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鬼滅の刃リクエスト作品【ヒカリヘ
こちらの作品の詳細というか裏話になります。





 "たとえ描く未来 そこに私がいないとしても"とか、この曲って、曲の雰囲気とは違って歌詞が結構重いなと思いまして、後悔する程の出来事が深く抜けずに残ってしまう話にしてみました。


what do you want to do?=何をしたいですか?
what is the meaning of life?=人生とはどういう意味ですか?
と最初にあるのでそう問いかける夢主にしたいなぁと思い、今までやろうかなーと頭の片隅に入れていた転生系をここで使ってみました。

夢主は自分の命を軽く見てる、というか転生した際に「どうしてまた新しく生きているのだろう?」と疑問に思う少し冷めたタイプにしてみてます。
自分の命に執着が無い子にしたかったんですよね、自分の命より他人の命(価値計算)する話の流れにしたくて。



◇鱗滝さんと会話するシーン
夢主の記憶がはっきりとした時ですね。前の人生は終わったのにどうしてまた別人として人生を歩んでいるのか、その意味は?と自分の中で整理をつけようとしています。
生きるって?も似たような感じで生まれて、死ぬ、その循環に何があるの?と疑問に持つ、ざっくり言えばどうして?どうして?とすぐ聞く小さい子みたいな感じです。



◇錆兎と義勇とご飯作ってるシーン
ご飯作っているのは落ち着いて会話出来そうな時って家の事してる時かな〜と思ったのでそうなりました。
ここは前のシーンからちょっと時間が空いて、夢主の中である程度整理がついているタイミングになります。
入れたかった「何をしたいですか?」は鬼のいない前世の話と絡め、鬼の居ない世界で前は生きていた為にそう問いかけられるかな、と。
錆兎と義勇はまだ若いので「そんな難しい事分かんねぇぜ!」みたいな返事に夢主としては精神の距離を感じでしまって(前世もあるので)余計にどこか物語を近い場所で見ている立場の感覚が強くなってしまいました。

夢主は鬼滅の刃の作品を知っています。
けれどそれをはっきり言う事は出来ないのでふわっと歌詞を入れつつ意気込みを本人に伝えている独り言みたいなものです。
"1番生きる人〜"は前世の人達も込みで、転生後も一番最初に関わった事で大切な情というか愛というか「助けなきゃ!」という事を思ったんだよ〜みたいな。本人世間話的なノリです。

"コレ"は記憶をもって、作品に登場しない立場で生きている事を指しています。
夢主の中では【自分の存在=作品のキャラを生かす為の存在】なのでは?と自分の中で納得してしまい、そうしたら一番最初に死ぬ錆兎を生かせれば存在価値はあったのではないか、それが自分が生きている理由なのでは?と決意を固めてしまっていました。

"傷を負ったら〜"は鬼に対して大事な人を奪われた2人へ、そしていつか自分が死んだ後に立ち直って欲しい為に言ってます。抱きしめたのはちょっとだけ寂しくなったから。



◇錆兎と手鬼のシーン
Q 一緒に闘えば倒せたのではないのか?
A もしかしたら倒せたかもしれません。

もう夢主の中では自分の命の終わり方を決めていました。なので錆兎の代わりに死ぬ、というつもりだったので、「共に生きる」そこまで頭が回らなかったのかもしれないです。

錆兎が手鬼と闘う時まで神経をずっと研ぎ澄ませており、錆兎の鬼を倒すスピードに追いつけなかった為に、夢主が手鬼の所に着いた時は既に錆兎と手鬼は闘っていました。
つまり自分の死が目の前に迫っている時でした。
予定通り錆兎を死なせずに済み、ほっとした時に自分が死ぬ恐怖が彼女に降りかかります。
2度目の人生の中で大事な存在の2人とまだ一緒に居たかった。けれど彼女は錆兎を助けるにはこのタイミングしかない、と対話を全くしませんでした。どこか頑固な所もあったんでしょうね。



◇錆兎のシーン
実はこのシーンは入れるつもりはありませんでした。
ただ、彼にきちんと届いたのか、そのシーンを入れてもアリかなぁと思い結局は入れました。
まだ自覚もしていない好きな人が自分の目の前で、自分の代わりに死んでしまうのを見てかなり心の傷になっちゃいましたね。
最後の一言とその後のつぶれる音、彼の中でずっと残ってしまうと思います。
そこまでしてもらって、「生き続けろ」と言われた訳ですから、彼の今後は生き残る事に重点を置いた人生になると思います。

夢主の目的はちゃんと達成されました。
その代償として、今後の彼らしさを奪ってしまった訳ですが。




ブラックナイトタウンは歌詞をなるべく意味付けして作った作品ですが、ヒカリヘはキーワードを大事にして作った作品になります。
今後の錆兎の様子、みたいなのもちらっと書けたらいいなと思いつつ救いの無い話になってしまいました。

錆兎は性格的に声に出して自分を責めるタイプで周りからのフォローも入りやすいかもしれませんが、義勇は自分の精神状況のコントロールが出来ず、周りからも錆兎の方が傷が深いと思われがちになる、ほっとかれタイプだと思います。
なので多分1番自分を責めるのは義勇ではないかな、と。自分が弱かった為に傷をおってしまい、3人だったら誰一人死ぬ事が無かったかもしれない「何も出来なかった」人になるので。
そんな彼を助けるとしたら、同じ状況を経験した事がある子かもしれません。



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