※名前の通り永倉さまの三つ目の一期一会の後日談を勝手に。






「ソラか…不思議な奴だったな」


下校中にどこか楽しそうに言った。鈴芽はソラ程ではないが無表情に近い。しかし兄である鈴見には声色の変化がすぐ解る。


互いに名前を教えあったあと、三人の前に金髪でイヤホンを着けているのが特徴的な少年が現れた。緑髪の双子が視界に入ると一瞬だけ驚いた様に二人を見て、それからソラを叱りながらどこかに連れて行った。



「そういえば、どうしてアイツが女だって解ったんだ?普通の奴なら男って勘違いするぐらい男装してんのに」

「なんでって…男か女ぐらい見りゃ解るだろ」

「はぁ?」

「なんで解らないのか俺が聞きてぇな」

「…やっぱ、テメェ変だ」


少し間を空けてから呆れた様に鈴見が言うが鈴芽は言葉の意味が理解出来ず首を傾げる


「今年も喧嘩三昧かな…めんどい。イヨって風紀委員長だろ?執権乱用して三年生の不良全員病院送りにしてくんねぇかな」

「そんな都合のいい話があるか。アイツは売られなきゃ買わないからな」

「鈴見と同じでな」


くすっと鈴芽が笑いながら言うと鈴見が「ケッ」と悪態をついてばつが悪そうな顔をした。


「鈴見、アイス食いたい。奢れ」

「ポテチはどうした」

「ソラがアイスクリーム食べてたから感化された」

「どっちにしろ買うわけねぇだろ」

「高校生のお財布に優しいガリガリ君でもダメか?」

「だったら自分で買いやがれ!」

「いてっ」



鈴見が部活の朝練のために持ってきた結構重たい部活鞄を鈴芽の背中におもいっきりぶつけた。







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