翌日の朝10時、エサリナ国立公園
クラン『カラオケボックス』一行は試験開始30分前に到着した


「やっぱり賑わってんなー!」

「屋台屋台!屋台だよアーシェ!今年もわたあめあるよ!」

「もう少し我慢なさい」

「…賑やか」


公園には既に人が大勢いてかなりがやがやと煩い。それを三沢は面白そうに見ている。


「緊張してきました…!」

「そう?それより早く受付済まさないと」

「少しは緊張しろっての」


袖の長い東洋の服を靡かせてクラトスが言うと小さく舌打ちしたセレス。それをおろおろしながら見るエルー。その三人を三沢は眺めると「よしっ」と爽やかな声で言った。


「じゃあここら辺で…だな。俺等は観客、お前等は選手だ。後悔しないように思いっきりやれよ」


「勿論」

「はい!」

「おう」


誰もを安心させる笑みをみせる三沢、無口だが信頼している様な瞳を見せる鵺、ニヤニヤ何を考えてるか解らないミコトと無表情なアーシェに見送られて、三人は受付に向かった。





そして10時30分。
試験場所の関係で公園の森の中で開会式が始まる。






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