通常コラボ小説 | ナノ





「あ゙ぁあぁあぁあぁっ!!すっずめー!!」

「十闇?煩い。」


まさに突然、鈴芽の装備室の部屋の扉を開けて十闇が入ってきて思わず鈴芽は手に持っていたスパナを十闇に投げつけるが条件反射でキャッチする。


「ヒドイ!!スパナ、ヒドイっ!」

「人が機械整備してる時にくるからだ。…何だ?」

「ツバサがぁ…イヨがぁ…声がぁぁっ!オレ、…うわぁぁあぁあぁ!」

「きちんと喋ろ。そういや今日はツバサさんが来てたな…意地悪されたのか?」

「違うよ、違うよ!でもオレ、イヨと向かえの部屋だから二人の心の声がなんとなく聴こえちゃって…耳栓しても聴こえるし…。聴きたくないから意識反らしてたけど少し聴こえるし…」

「あー…そっか」


解るような解らないような…
十闇にしか解らない声についてどうフォローすれば良いか解らない鈴芽は相変わらずの無表情で返事を返す。


「今、鈴芽『お前のことどうすりゃ良いか解んねぇよ。』的なこと思ってるでしょ?解ってるよ。でもなんか一人でいるの耐えられなくて…蒼や焔羅のとこ行ったら絶対からかわれるし…この中でマトモなの鈴芽しかいないし!」

「そうなのか…?そんなに嫌なら移動してツバサさんが帰るまで街ぶらぶらとかすれば良いんじゃねぇの?」

「街はもっと声が聴こえてなるべく行きたくないよ!それよりも、さっき聴こえちゃったんだ…」

「何が?」

「イヨが…イヨが…イヨがぁ…」

「イヨが?」


「デレてた!!」

「………………………。」



「あのイヨがだよ!?オレにだってデレたりすることあまりないのに…心の中でツバサにデレてた。無意識に、デレてたんだよ。ツバサのことは認めてるよ?でもオレもう」「十闇」


「煩い。我慢しろ」


「……ごめんなさい。」


滅多に見せないもう一人の自分…鈴見並の威圧感と殺気を出しながら『次、何か言ったら爆ぜさせるかな…』と鈴芽が心の中で呟いたのをしっかり聴きとった十闇はそれからツバサが帰るまで装備室の隅にいた。





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