※色々注意? ※永倉さまのStray childの続き…勝手に。 「まぁまぁシドレちゃん、そんなにビックリすんなって!触らないから」 変態!と言われても会うたびに妹に言われている言葉なので全然動じない日暗は笑顔でシドレと距離をおきならがら言う 「で、でもですねぇ…!」 若干目に涙を浮かべながら返事を返すシドレ。それを見て、日暗は携帯を開いた。 「あ、ラグナ?明日と明後日、『仕事』とか何も入ってねぇよな?―――解った、サンキュー」 「??師匠?」 突然仲間であろう人物に連絡をし、何かを確認しただけの日暗の行動をシドレはこれっぽっちも理解が出来ない そのシドレを見て、日暗はまた屈託のない笑顔を彼女に向けた。 「ちょびっと後ろ向いててくれねぇか?なんもしないから。な?」 「はぁ…」 くるりと警戒しつつも日暗に背を向けたシドレ。それから日暗はニヤリと口を緩ませる。まるで悪戯を企む子どもの様に そして、彼女に聞こえないぐらい小さく呟く 「―――――能力発動っと」 一方日暗に背を向けたシドレの耳に入ってきたのはゴキッとかバキッと言うなんか骨が折れるような危ない音。まさか!?と思い振り向こうとしたその時、 「シッドレちゃーん!!」 突然何者かに後ろから抱きつかれた。 「うひゃあ!!まさか師しょ……」 いや、違う。 シドレは言葉を中断させ後ろから抱きつかれた格好でシドレは心の中で呟いた。 まず自分の背中にあたっているのは柔らかいモノ、要するに胸。 そして視界に入る自分を包み込んでいる腕は男とは違うしなやかな腕でもちろん柔肌。 そんなことよりも、自分を包み込んでいる体からふわっとおそらくシドレにしか解らない、美味しそうな…つまりイヨに似た匂いがした。 意を決して振り向くと同時に相手も後ろへ下がった。 そこにいる人物は谷間が見えるぐらい胸元があいている半袖パーカーを着、黒いミニスカートを履いていた。そして髪は背中ぐらいまで伸びていて、元気よく毛先が跳ねている栗色の髪に瞳はオレンジ色。 その人物は混乱しているシドレと目が合うとにこっと微笑んだ。 「ど、どちらさまですか…?」 「え?わかんない?」 突然現れた人物の声はイヨに近いがイヨとは違う明るめの声 「はい?」 「わかんない?俺だよ俺!日暗!!」 ………………………。 「えぇぇえぇぇぇぇぇ!?」 談話室にシドレの声が響いたのは言うまでもない 「いやーシドレちゃん男ダメじゃん?だから一時的に女になって見ましたー!!」 しばらくしてからどうどう?とくるくる回りながらスカートをひらひらさせる日暗。見た目といい仕草といい、大人びた女性が少女らしく振舞うようにしか見えない。 「い、一体どうやって…!」 「俺の能力の一つ、『想像』は知ってるだろ?だからそれ使ったんだ。想像したのは俺の性転換バージョンだから、もし俺が女に生まれてたらこんな感じになってたってコト!けして俺の妄想じゃないことを解ってくれな!服はイメージだけど」 「ではさっきの骨が折れる様な音はなんですか?」 「想像した時にまず骨格やら声帯やらを女にしたからな。だからほら、声だってイヨに近いだろ?骨格変わる時は中の骨とかが動いたり…まぁそこの場面はシュールだからシドレちゃんには後ろを向いててもらったってワケ」 「そんな!痛くないんですか!?」 「自分の能力をちゃんと理解してくれている俺を想像は傷つけねぇから大丈夫!」 「??そう、ですか…」 シドレの質問責めを解りやすくすぐ答える日暗。 能力の原理はどうあれ、さすがイヨの元となった人だからかモデル並みにスタイルが良い性転換した日暗に開いた口が塞がらないシドレ 「シドレちゃん?」 「!!」 そんなシドレに不意討ちでずいっと日暗が近づきつい彼女は後ろに下がってしまった。 「やっぱり無理か?イヨにも気持ち悪いからやめろって言われたんだけどやって見ないと解んねぇじゃん。明日と明後日革命やらないし、だから安全に想像使えそうな今日にしたんだけどやっぱりシドレちゃんの意見を聞かないでいきなりやるのはマズかったな…」 一瞬だけ日暗は少し悲しそうに眉を潜めてからまた笑顔に戻るとツバサに見せたら、いくらアイツでも驚くかな?といつもの明るい口調で言った。 「あ、もしかしてまだ性転換な俺信じてもらえない?しゃーねぇな〜」 そう言って自身のパーカーを下から上に捲る。外見は女でも中身は男で全く変わってないので恥ずかしいとかそんな気持ちは微塵もない日暗。 その光景に思わずシドレは顔を真っ赤にする。 「な?女だろー?一時的…正確には一時間限定だけどなっ」 うわ、俺って意外と胸でっかい!!とパーカーを捲ってから自分自身にツッコミを入れた。 |