通常コラボ小説 | ナノ


※永倉さまのLoss of memoryの続きです。


























「、ごめん、なさい…」




彼の腕の中、イヨはぽつりと呟いた。

フォークで刺される直前、ツバサのコトを本当に忘れる一歩手間だった。
混乱して、何がなんだか解らなくて、でもなんとなくツバサのコトは解ってて、その状態がとても怖いんだ、恐いんだ…



きゅっと、彼の服を握るイヨ。
その手はまた震えていて、顔は彼の腕の中に隠れていた。



――イヨ、痛くない?大丈夫!?


中で子供の姿をしているリィンが私の薄く傷の跡が残っている手を撫でた。

大丈夫、今は落ち着いているよ。
だから彼を責めないで。私が悪いんだから、彼は私の大切な人だから。






「…違うの、私は要らない記憶なんてない欲張りなんだ。私は自分が相手に忘れられるのが怖いんじゃなくて、私が相手を忘れるのが怖いんだ。
しかも、それが浮き沈みするんだ。
綺麗に忘れるならまだ怖くないよ。
忘れたことさえ忘れているんだから。
でも違うんだ。だから余計に怖くて…それに最近はすぐ眠たくなるからツバサといる時間も短くなって…もっと怖くなって…っ。」


「……………………。」


イヨの長い長い、今までずっと隠していたことをただツバサは黙って聴いていた。自分の服が少し濡れた様な感じがしたけどそれを気にせずに彼女をきつく腕の中に仕舞う。彼女もそれを返す様に彼をきつく抱きしめ返した。小さくすすり泣く様な音が聞こえる。


本当に、この傷跡は気休め。
きっと一、二週間で消えると思う。
そして私の終わりが近くなったらこの記憶は亡くなると思う。
でもツバサは大丈夫だって言った。きっと彼は私より私のことを覚えていてくれる。私の一方的な思い込みかもしれないけど私は信じるよ。
もう、怖くない。





「でも、もう平気だよ。
 ごめんなさい、ありがとう…。」


どうか、この想い出がなるべく最後の最期まで残っていますように。

顔をあげて涙を流しながらツバサに言うイヨ。
その表情は今まで彼に見せた中で一番穏やかで、儚い笑みで






――――――――――

永倉さまの素敵な愛を受け止めきれれなかったぁあぁぁああああああっ!!文で愛を返すつもりが返せなかったぁあああっ!!ツバサくん一回も喋ってないいいいいっ!!
私なんかこのままバック宙土下座して綺麗に決まったと思ったと同時に落とし穴に落ちればいいんだ!!
ちょっとイヨに撃たれてきます。十闇の鎌で斬られてきます。鈴芽に頼んで爆発させてもらってきます。焔羅に頼んで私を潰してもらいます。日暗に頼んで私を跡形もなく燃やしてもらいます。ああぁ穴があったら入りたいぃぃいいいぃいっ!!

ちなみに白いカーネーションの意味は私の愛情は生きているらしいです。



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