※永倉さんのThing left behindの続き。 ※きっちりパスを受け止められた事を願いますっ!!← 「イヨさんの最優先事項ってなに?」 そう聞かれた時、言葉に詰まった。 私にとっての最優先事項が何かはすぐ思い付く。私もそれを想っているから ただそれをどうやって彼女に伝えれば言いだろう。 いっそのこと、ありのままを話してみようかな 彼女はオレの名前を私の本名を知らないだろうし、知っていたとしても大丈夫だろう。 オレはまだ寝ているし、丁度良い。 ソラの淡々とした声色で言った問いの答えをイヨは目を伏せながら考え、そしてゆっくりと開いた。 「ソラは凄いな、その歳で何が一番大切かを解っているなんて。私がその歳の時は何が大切かなんて解っていなかった。」 「……………?」 「これから話すコトはなるべくツバサには話さないでもらいたい。別に言ったとしても構わないけど」 「解った。」 ソラは相変わらずの無表情。 でもイヨは何故かそのソラを見て落ち着いていた。 「有難う、私の最優先事項はリィンという人物だよ。」 「リィン?」 「彼女がいるから私はここにいる。 逆に彼女も私がいるからここにいる。そういう関係なんだ。」 誰よりも何よりも大切なモノなんだ。 無意識に彼女は一瞬、自分がいつも身につけている赤い帯の先を片手で触れた。 「答えはこれで良いだろうか?」 そう言ったイヨは何故か切な気に微笑を浮かべていた。 ――――――――― さらにそれを永倉さまにパス返しします。← |