The two people ↓ 其々徒然 ↓ Tying string ↓ 不可視的空想論 ↓ Small existence ↓ answerable ↓ Visitor の順に読んでください。 最近リレー小説続いてるな〜とかそこは気にしちゃダメですよ! きっと暗黙の了解の域に達してる。多分。 だって楽しいんだもん!(殴 ……すみません。ではどうぞ 「用事があれば談話室においで、か」 まだ飲み物を買うために談話室にいるであろうソラを待ちながら今さっき遇ったツバサに言われた言葉を鈴芽は呟く。 「あー何か調子狂うな。ソラ遅いし」 『どーすんだ?』 中にいる鈴見が鈴芽に話しかける 「ソラ遅いし談話室行ってみようかな。何か他にも色々ありそう」 『???』 「勘だよ勘、じゃあ行くか。」 しかし立ち上がってから鈴芽は気がつく ……………談話室、どこだっけ? 『ソラの気配探れば良いだろうが』 数分後 「あ、見つけた。」 「鈴芽?」 ソラの気配を探って何とか談話室についた鈴芽は彼女を見つけ、呼ぶ。 「どうしたの?」 「遅いから気になって…どうしたんだ?」 「鈴芽は何飲むのかなーって」 「何でも良いって。あ、そう言えばさツバサさんに遇ったよ。ケーキくれた」 「…マジで?」 「マジ。だから談話室に居るっつうからお礼言おうかなと」 そう言って鈴芽はあたりをぐるっと見回す。そして人があまり居ないからかすぐ見つけた。 奥の席でパソコンを打っているツバサ あの指の動き方から情報系のヤツでもやってるのかな。と思っていたら目があって一応軽くぺこりと頭を下げた。 「一体どういう事?」 「なぁソラ。ツバサさんのとこ行って良いか?」 「は?」 ソラが目を丸くして彼を見る。 その表情を鈴芽は面白いなと胸の中で呟くと、小さく口を緩めた 「だってあの人不思議だし、初対面の奴にああも馴れ馴れしく出来るもんなのかなって。あのイヨの彼氏って気になるんだよな。あと伝えたい事あるし」 「…まぁいいや」 鈴芽が他人に興味を示す事を珍しいのを知っているソラは苦笑混じりで言った。 「サンキュー、ソラ。 つーワケでツバサさーん。勝手に座らせてもらいます」 少し離れたところからツバサに向かって言うと彼も若干驚いた様な目線を向けて苦笑する。 そしてツバサとテーブルを挟んでソラと一緒に座るとツバサはパソコンを閉じ、電源を落とした 「今さっきぶりだね。少し驚いたな」 「談話室に居るって言ったじゃないかよ」 「何の用?」 「ケーキ、お礼言い忘れたから…有難う御座いました。」 「別に良いのに…律儀な事で。君の彼氏はきちんとしてるねぇ」 「煩い」 端正な顔立ちでソラに妖しそうに笑うツバサを彼女はムスッとした感じで応え、突然立ち上がる 「鈴芽、行こ」 「え?」 「いいから。」 「あ、ちょっ…待て待てって!」 「何だよ…」 自分の腕を引っ張るソラを少し力任せで止めて、それを面白そうに見るツバサを鈴芽は見つめ返す。 「アイツに言うって言っといて本人に言ってない言葉があった」 「何?」 「天然さんをよろし……… 「それ以上言ったら頭ブチ抜くぞ」 「……………え?」 「あ、」 「??」 鈴芽の後ろから突如聞こえる普通の女性よりは低め、でもソラみたいな中性的な声ではないちゃんとした『女』の声と気配に三人はその方向を見る そこにはいつもの服装に膝丈ぐらいの黒いコートを着、腰のベルトに銃を二丁ぶら下げて不機嫌そうに談話室の入り口に立っているイヨがいた 「任務終わりに寄ってみたらやはり逢ってたか…それ以上言ったら本当に頭ブチ抜くからな。」 「冗談だって。てか今日単独任務じゃなかったか?早くても夜中に帰って来ると思ってたんだけど」 「不正をしていた小国の軍基地壊滅なんてすぐ出来る。」 「さすがイヨだな」 「煩い。それより鈴芽、お前の隣にいるソイツは誰だ?」 物騒な話から話題を換え、自分と同じ背ぐらいのソラをじぃーと不思議そうに見ながらイヨが言い、鈴芽は心の中で『このカップル人をまじまじ見るの好きだなー』と呟いた。 「ソラ。俺の彼女」 「違う、鈴芽が彼女」 「おい何言ってんだよソラ…」 「え?そうじゃなかったけ?」 「あのなぁ…」 鈴芽とソラのやり取りをに眺めながらイヨは暫く考え、やがて結論を出す。 「――つまりお前がいつもやられて 「それ以上言ったら俺も容赦しないからな」 「む……」 「何か大変だね、受け同士は…とっ」 その光景をソファーに座ってクスクス笑いながらツバサが直球で言った。 その言葉に当然いつまでたっても初なイヨは顔を赤らめ銃をパンッとツバサの耳すれすれで撃ち、鈴芽とソラは唖然。 ついでにソファーに穴が空く事になった。 「わーイヨったらこわーい」 「だ、黙れっ何で貴様は…」 「さぁさぁ若い人達の恋仲を邪魔しちゃダメだよ。イヨだって一応年長者の中に入るんだから」 「それはそうだが…今日はお前を相手するほど体力が残ってない。故に…」 「えっ…」 ちらっとオレンジ色の瞳でソラの顔に目を配ると彼女の肩にぽん、と片手をのせソラは何とも言えない驚いた表情になる 「今日はコイツと女同士仲良くするよ 私情だが今日のツバサと鈴芽は嫌いだ仲良く二人で喋ってろ」 「はぁ!?」 「えっ…」 当然鈴芽は驚き、さすがのツバサもまさかの返答に目を見開く 「と言うワケだ。宜しくな ソラ、私はお前に興味を持った。」 「え…あ、はい…」 「敬語はよせ」 「わ、わかった…」 「じゃーな」 「ソラ!?」 「イヨ?」 イヨにぐいぐい押されながら最後にちらっとソラは鈴芽に向かって申し訳なさそうな顔をして、イヨは逆にツバサをざまぁみやがれと言っている様な瞳で見て談話室の扉が閉まった (文字数多いので)2へ続く |