通常コラボ小説 | ナノ


※永倉さまのThe two peopleを読んで勝手に書いてしまいました…

※若干芽ソラ?














「ふーん…先を考えろか」

「うん。」

「で、何で俺はいつもソラに押し倒されてんだ?」

「そういうもんだろ?」

「そっか。まぁいいや」


ただいま現在進行形で何故かベッドの上で押し倒されている鈴芽はさほどたいしたことがないように言う


「良いのかよ」


それをソラは若干呆れながら鈴芽の胸に肘をたててうつ伏せで彼の珍しい深い緑色の瞳を見ながら一応ツッコミを入れた。


「で、話を戻すとその不老不死のツバサさんっていうイヨの彼氏は俺と鈴見とソラの関係を
『でもそれは難しい』
『二人とも愛し、愛され、今はいいのかもしれないけど、その先を考えてみること。』
って言ったんだな?」

「そうそう、それがずっと胸に引っ掛かっててさぁ…」



「ソラが悩むなんて珍しいな。」

「じゃあ鈴芽は答え出たの?」

「あぁ。」

「教えろよ」


何処か余裕な感じで言う鈴芽にソラは少し拗ねたように言う。
しかし鈴芽はフッともう一人の彼ならしないであろう笑みを静かに浮かべると自分を押し倒してうつ伏せでこっちを見ているソラの頭をポンッと軽く触った


「それは自分で考えないとな。考えてる最中に他人の答えを聞くとそっちに考えが移る」

「ケチ。じゃあ鈴見は答え出てる?」


そう聞くと鈴芽は目を瞑って黙る。
おそらく鈴見の答えを聞いているのだろう。

そして暫くしてから



「『出てる。けど教える気はねぇ』だと」

「なんで?」

「俺と同じ答え。『自分で考えないと意味ない』ってさ」

「二人揃ってケチ。殺してやる」


そう言ってソラは何処からか銃を取り出して鈴芽の額にあてた

鈴芽はわざとらしく驚いた顔をしてから空いている片手でソラの銃を奪って横に置いた。


「それは嫌だな。じゃあ俺の答え教えてやるよ」

「え…」


あっさり折れた鈴芽に驚くソラ。

そして鈴芽はハッキリと残酷な言葉を口にする。
















「もし一人しか愛せないなら、俺は自分の人格を消して鈴見にソラを愛してもらう」













は……?


ゆっくり紡がれた言葉にソラは大きく目を見開き、うつ伏せから起き上がって鈴芽の胸ぐらを掴んだ。


「消す…ってなに言ってんだ!
それにオレは鈴芽と鈴見両方好きなんだ!片方失うとか勝手に消えるとかそんなふざけたこと許さない!!」




部屋に響く程の大声で言うソラ。
鈴芽はただそんな彼女を見つめているだけで、それから暫くの間静寂が続きそれからソラはハッと気づく


「あれ…今オレ」

「それがソラの答えだな」


今まで黙っていた鈴芽をソラが見上げると、彼はやれやれと呆れた様にしかし優しく微笑していた。




「俺もソラを残して消えるとか無理だ。」

「じゃあさっきの答えは?」

「嘘。―――うおっ!」



鈴芽が本当のコトを言った途端、ソラの拳が頬を掠めた。



「なんで嘘つくんだよ…っ」

「本気にしたか?悪かったな。
でもこうしないとソラの答えが聞けなかっただろ?」



「でも…消えるなんて」

「それは本当に悪い。」


苦々しそうに謝った鈴芽。
ソラはそれを少しの間見つめてから



「で、鈴芽の本物の答えは?」



「俺も鈴見もソラと同じ答えだ
別に二人…ってか三人で愛し愛されしてもいいじゃねぇか。俺と鈴見は元々同じ存在だしよ、恋愛は人それぞれってコトで」


「だよね。」

「それに俺にとっちゃアッチの関係の方が大変そうだけどな」

「オレもそんな感じがする。イヨさん大変そう
なんかさ、こうしてみると鈴芽が少し大人に見えてきた」


「一応160年生きてるからな。
でもそうとも言えねぇぜ?」


ソラの言葉にニヤッと怪しく口を緩める鈴芽。


「は?」







「今鈴見は死なないツバサさんをいいことに1000回ぐらい爆発させたいと思ってるし、俺はもしアイツにネジとかあったら再生出来ない程分解して爆発させたいと思ってる」


「…………なんだそれ」


目がマジだ。






自分の胸の中で呟き、何故かソラは小さく笑った。






END


――――――――――

鈴芽はキレると怖いよ。
ワザと傷口に塩塗り込むタイプで多分ツバサくんとも口喧嘩張り合えると思う((





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