頼み事 (2/7) 「あの、氷月さん」 「何だ」 「先程言っていた『言霊』と言うのは何ですか?教えてくれるっていったじゃないですか」 「…あ、そうだったな。 心乃原は今門番と話しているし丁度良いか」 「お願い致します!」 「言霊とは人間以外の存在。しかも上位の存在が使える言葉。 使うにしても結構な精神力がいるから普通の者には出来ないモノだ」 「へ〜じゃあ何でもありなんですか?」 「いや、確かに言霊は名の通り言葉にしたモノを具現化出来るが限度はある。例えば生死に干渉したり世界思い通りに変える事は出来ない。 何故ならそれは神王が行うモノだからだ」 「そうなんですか…じゃあ氷月さんも出来るので?」 「初歩なら出来るが…心乃原程は出来ない。と言うか心乃原程出来る者もそうは居ないだろうな 貴様も九尾なら言霊を使えると思うぞ」 「本当ですか!?」 「そうね〜出来るわね。」 「心乃原さん!」 話が終わったのか、心乃原は宮廷なのだから緊張をしても良いのに飄々とした態度で戻って来た。 「話は住んだのか?」 「えぇ、入れるわよ。行きましょう」 ゆっくりと開く宮廷の扉をバックに少し力強い声で心乃原が言った |