やぁやぁまた誰かが来たようだね?

ここは名前の通りHOTEL└≫だよ。

なんの目的でここに君が来たのか
なんのためにここにHOTEL└≫があるのか
それは僕も知らないなぁ?

そもそも君はどうやってここに来たんだい?あはははっそんな怪しい目で見ないでくださいよ。時間はたくさんあるんだから暇人な僕の質問に答えてくれたっていいじゃないか。




えっお話を聞かせていただけるのですか?ありがとうございます。いやはやまさか本当にお話していただけるとは思わなかったもので…前回来てくださった方はしてくれなかったのですよ。




信じてくれなくても良い?
いえいえ優しい君の言葉は信じますよ。さぁ、この暇人にお話をお聞かせくださいな。




ほうほう…ここにくるまでに何度か死にかけたと、誰かが自分を殺したい様にしつこくしつこく…可笑しな話でしょうと。この世は物騒ですからね、可笑しくはないんじゃないかな?




今日は雨でしたし、そんなに死にかけたのならお疲れでしょう?お部屋はたくさん空いていますので好きな部屋をお使いください。食事も用意させていただきますので少しお部屋で休憩してから僕を呼んでくださいな。なんなりとお申し付けください。




では、ごゆっくりと。






















あぁ…そうそう言い忘れてしまいました。

ここは普通の世界ではないのですよ。

そうですねぇ、とりあえず生者はいません。ここは罪を犯した者達の通過点にしか過ぎないのです。




まぁ、ここに着いても着かなくてもここにいらっしゃる前に死んでも変わりはないんですけどね。




扉の先は個人の部屋。
つまり人それぞれの罪。




そう考えたらここに着く前に死んどいた方が良かったのかもしれませんね。全ては無限に、輪廻するのです。死んでもまた巻き戻されてまた死ぬ。運良く生きてもHOTEL└≫に着く。そういうものです。




もしかしたらここで永遠に接客をする僕も、これが僕の罪なのかもしれません。楽しいから良いのですが。




すみません、私情を挟んでしまいました。




彼が部屋から出てきてお食事をとられることはいつのことになるやら…とにかく、お食事の準備はさせていただきましょうか。




え?そんな前触れもなく言われても困る?ちゃんと書いていましたよ?ただあの人が気づかなかっただけです。


看板に書いてあったでしょう?
『HOTEL└≫』
と、申し訳ありません。僕のミスで文字の順番を間違えてしまいました。そこは重ね重ね、お詫び申し上げます。

HOTEL└≫を並び替えるとどうなるか…



あなたには解りますよね?



では、あなた様の部屋もご用意させていただいております。



どうぞ中にお入りください。



























































HOTEL└≫

 ↓

TO HELL≫




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -