「まったく…オメェ等今月何回目だ」
『サーセン』
両の指じゃ足りないぐらいです。
と答えそうになるのを何とか抑えた結果、口から出たのはやる気のない謝罪の言葉。
兎に角、早く全身に纏わり付くこの色取り取りのチョークの粉を払いたいんです。
先に捕まったメンバーは精神的ダメージを与えられたようで目が死んでる。
特に慶次。…ドンマイ!←
そして目が覚めてから永遠と正座させられているため足が限界です。死にそう。
「ギャーギャー騒ぎやがって…痛い目見ねぇと分からねぇか?」
『本当に申し訳ありませんでした小十郎先生。二度としないと誓うので許して下さいそしてその黒板消しを下してください。』
スッと懐から例のアレ…チョークの粉の付いた黒板消しを取り出す小十郎。
それ見た瞬間全員一斉に額を床に擦り付けそうな勢いで頭を下げた。
プライド?…ンなもんねぇよ←
プライドより自分の命の方が大切です。
ってか、あれ?さっきよりチョークの粉多くね?
気のせい?目の錯覚?
黒板消しも大きくなってるような…
「あれ絶対殺傷力ヤバいよね。俺様今度あれ喰らったら気絶程度じゃ済まないと思うんだけど」
『実験台行って来い猿』
「いやいやいや?!嫌だからね?!」
『ちっ』
「ねぇ、さっきから俺様の扱い酷くない?!」
「おい、煩ぇつってんだよ」
『申し訳ありません』
小十郎先生、青筋浮いてます。怖い怖い。
はぁ、と小十郎は重々しい溜息を吐いた。呆れ半分ってやつですか?!
「ったく…校長どうします?」
くるりと小十郎が振り向けば其処には椅子に偉そうに座った校長の姿が
あ、居たんだ
全然気付かなかった…土下座してたから
「是非も無しぃ!!!」
『よっしゃぁぁぁぁあああ!!』
校長の「是非も無し」が出たら帰ってもいいというB組の考え施行!!
よし、帰ろう即帰ろう!!
教室に!!
「なっ…?!テメェ等話はまだ終わって…」
『失礼しまぁぁぁぁああす!!』
――ガラガラピシャンッ
「…………………」
この後とある生徒が私達の代わりに特大黒板消しの犠牲になったらしい…ご愁傷様です。
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