新暦2037年、北朝鮮がアメリカに向かって核ミサイルを発射。
運良くそれはハワイから約150kmほど離れた所に墜落、専門者の調べによると不発弾で、放射線漏れも無いとのこと。

そんな中アメリカの北朝鮮に対する怒りが頂点に達した。

十数年前にアメリカ、日本、ロシア、中国などの説得により世界の半数以上の国々が北朝鮮と結んだ平和条約など、その他諸々を破棄し北朝鮮へ進軍。
アメリカ側の言い分は

「だってあっちが最初に仕掛けてきたんだもん」

それに対し北朝鮮は

「別に、ちゃんと飛ぶかテストしただけであって、アメリカさんを狙った訳じゃないし?」

コレを聞いてアメリカ側の何かが音を立てて崩れ去った。
太平洋で向かい合った両軍、しばらく睨み合いが続いていたがアメリカ軍の唐突な砲撃で、北朝鮮とアメリカの“第一次太平洋大海戦″が幕を開けた。
この戦いは約二年間続き、遂に2039年、アメリカ側の勝利という事で幕を閉じた。

日頃から北朝鮮に対し不満の溜まっていた民主主義の国々は特にアメリカを責めることも無く、逆に密かにアメリカを褒め称えていた。
それが面白くない北朝鮮は三年後の2042年、アメリカに再戦を挑み、“第二次太平洋大海戦″が幕を開ける。

が、第一次の時と異なる事が一つ、それはロシアの参戦だった。

流石に焦ったアメリカは日本に援助を求めてきた。
これを受け日本は太平洋に向けて進軍、さらにお呼びでも無いのに、中国、ドイツなどもシャシャリ出て来た事によって、世界各国で社会主義と民主主義の争いが始まり、それは徐々に

ロシア、北朝鮮率いる社会主義国―――連邦軍

　　　　　　　　対

アメリカ、日本率いる民主主義国―――連合軍

に形を変えていき…





第五次世界大戦が始まった―――…





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