2018-10-30 Tue 23:13
ある雨の日、約束の時間はとうに過ぎてるのに連絡もなくて、お仕事で何かあったのかなって心配してたらインターホンが鳴ったから「おかえりなさーい」って出迎えに行ったら傘を用意出来ないはずないのにずぶ濡れのさまときさまが立っててびっくりするアサミちゃん。寒いのにシャツ1枚でさらに心配する

ジャケット着ていったよね?って?浮かべてたらさまときさまの後ろからさまときさまのジャケットを頭から被った撫香が顔を出す。誰?!何事?!って軽く混乱してたら「どうにかしてやってくれ」ってアサミちゃんの前に撫香を差し出すしばっとジャケット取ったら頭から犬耳生えてるしで「?!?!」

えぇ…?って後ろ見たら尻尾も生えててしかも本物。もっとよく見たら擦り傷痣etc.暴行を受けてた跡がびっしり「犬か人か、どっちとして接するのか迷った挙句、これだ」手を振り上げてもぴくりと身動ぎもせず、ただ真っ直ぐと見上げてくるだけ。「お名前は?」「……な、でか」

まともに人語を教えられなかったのか、たどたどしく自分の名を紡ぐ。じゃあとりあえずお風呂に……と、さまときさまにバスタオルを渡して2人でお風呂へ。服は自分で脱げてもシャワーの使い方、頭身体の洗い方など今までの飼い主の見様見真似なのかまともに知らない様子。

お箸の使い方もまともに知らず、なにもかも見様見真似。アサミちゃんの温かい手料理を食べてポロポロと泣いちゃうよね。ベッドの端で丸まってる撫香を見ながらサマアサ会議??路地裏で蹲ってた撫香に来るか?って声掛けたとか。昔の自分と重なったんだろうね……
今まではストレス発散とかで殴ったりしてくる人ばっかりだったけど、「尻尾も耳もふわふわだね」ってにこにこしながら撫でてくれるのは初めてで、警戒はしてなかったけどすぐ懐く。さまときさまにはあんまり自分からは行かなそう。アサミちゃんの後ろぴょこぴょことついて歩いたりする

アサミちゃんと仲良く話し言葉ひらがな等々をお勉強してくれ……スーパーとか行って「今日は何が食べたい?」「おねーさんが作ってくれるのは、なんでも美味しい」って会話してくれ……さまときさまは撫香と会ったらとりあえず頭撫でてくれる。
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