2018-10-31 Wed 1:25
さまときさまが帰って来るまで軽く仮眠を取ろうと思ったけど部屋の中が案外寒くてたまたま視界に入ったさまときさまのMA-1を羽織ってみた。メンズジャケットに体格差身長差も相まって猫みたいに丸くなれば身体をすっぽりと覆ってくれる温もりと匂いに安心しきってリビングの絨毯の上で寝る撫香
帰宅すればせめてソファで寝ればいいものの、ちょうど日差しの入る位置で自分のジャケットに包まれるように眠る撫香がいて、とりあえず限界まで煙草を吸ってゆっくりと紫煙を吐き出す。ひょっこりと顔を出している足の指先を握れば完全に冷えきっていて、思わず眉間に皺を寄せるさまときさま
丸くなって寝ている姿を見て「ネコみてぇ…」と呟いてから寝室に毛布を取りに行く。撫香毛布を掛けてやり、しばらく見つめてからふと思い立ってポケットに入れた煙草やら携帯やらを全部取り出して撫香の隣に潜り込む。ぎゅっと抱き寄せればどこか嬉しそうに擦り寄ってくる。
大事な女の子だけを抱えて眠りにつくのはこの上ない喜びだと気付いたのは共に住むようになってから。視界に入った黒髪を梳いて軽くキスを落としてから目を閉じれば柔らかな温もりに包まれているようなきがして、それが自分にはなんだか似合わなくて、でも手放すはずなんてなくて。自嘲気味に笑うさま。
重みを感じて目を覚ませば視界いっぱいにさまときさまの胸筋があって焦るよね。自分にかけられた毛布と回された腕に気付いて愛しさで胸がきゅっと締め付けられる。ちゅっと軽くさまときさまの口にキスをして、照れ隠しにまた胸元に顔を埋めて眠る撫香。撫香が目が覚めて身動ぎしだした辺りから
さまときさまも起きてたからあまりの撫香の行動の可愛さにどうしてやろうかと思ったけど、抱き締める力を強くして、2人で気持ちよくどちらかのお腹が鳴るまで2度寝する
撫香のお腹がきゅうってなっちゃうんやけど、さまときさま我慢出来ずにくつくつ笑うよね。もうって怒るけどそれさえも可愛くて、「こっちは俺が片付けておくから飯、頼む」ちゅっと額にキスを落とせば膨らんでいた頬が赤く染まるから、ある意味単純で扱いやすくて可愛い。
ふと視界に入った撫香の足の指先を握れば変わらず冷えきっていて、ちょっとおこよね。撫香が体勢を立て直す暇もないほど強引に片足の指先を口元まで持ってきてキスをすれば、惚けていた顔が一気に赤く染まる。「冷えてんじゃねぇか。気ぃつけやがれ」軽く擦りながら注意すれば顔を覆って
恥ずかしそうに「……ごめんなさい」って謝る。冬は、ちゃんと靴下を履きますね。って。「いいこだ」って頭を撫でれば無意識に擦り寄ってくるから「犬かよ」って思うさまときさま。
以来朝起きて素足で廊下に出たらあまりの冷たさひゃっと声を出したのを聞いて「撫香」と静かに怒るさまときさまいる。「……お母さんかなにかですか?」ってちょっとむくれてるけど、末端冷え性なのを心配てくれてるの分かってるから嬉しいよね
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