フェイ「天馬、聞いてほしい。天馬と出会った頃の僕は、すごく利己的だったと思う。
   君は僕にとって、サッカーを守る目的のためと、自分の欲望を満足させるための相手でしかなかった。
   でも僕は変われた。記憶を取り戻したからじゃなくて、みんなと生かしあってここまで来れたことを、
   天馬のおかげでやっと理解できたからなんだ。
   それから…もう一つわかったことがある。それはね天馬…
   僕が君を好きだってことさ」

天馬「フェイ! フェイがそんな事言ってくれるなんて思ってなかったよ。
   俺知りたいよ! フェイのうれしい事も悲しい事も、もっと分かち合いたい!」ひし
フェイ「心の内を見せることが怖かったんだ。フェーダにいた頃もそうでなくなってからも、
    僕のことを分かってくれる人なんてどこにもいないって思ってたから。
    僕にはサッカーと生きることがすべてで、自分の感情なんてどうだってよかった。
    だからこれまでの事も自分の気持ちも、誰にも打ち明けようと思わなかった」
天馬「今俺に話してくれてるじゃん!」
フェイ「天馬が教えてくれたからだよ。君は本当に、僕にかけがえのないものをくれた…」
天馬「そ、そう?…なんか恥ずかしいなあ」
錦「ヒュ〜〜ぜよ」
フェイ「僕にとって天馬は仲間や友達以上の特別な存在だよ」

ガサッ

フェイ「誰かいるの?」
太陽「僕だよ。フェイ、先に天馬を好きになったのは僕だと言いたいところだけど。
   今日は素直によかったねと言ってあげたいな」
フェイ「…僕が天馬への気持ちに気づけたのは、太陽がいたからなんだ。
    太陽と僕を何度も比べて、負けたくなくて苦しかったけど、
    太陽のおかげで自分の気持ちに答えが出せた。太陽にはセクハラできなくてごめんね」
太陽「僕の方こそ、フェイを何度も睨んだりつらく当たったりして、悪かったよ。
   フェイが強敵だったから、心が折れそうになって天馬に冷たくしたこともあった。ごめん天馬」
天馬「フェイと太陽が仲直りしてる…!(涙目)」
SARU(透明)「フェイの恋路だからこそ僕が邪魔者になろうと思ったのに、そういう空気と違うじゃない」

太陽「話は変わるけど、近いうちにアーサー王にお願いして、
   天馬の嫁(男子)総選挙の円卓会議を開いてもらおうと思ってるんだ」
天馬「アーサー王、いいって言ってくれるかな…」
太陽「多分ね。僕とフェイが二人でゴリ押すから」
フェイ「僕もやる前提なんだww」

SARU(通常)「なになに、円卓会議で天馬の嫁選挙? 僕も加えてよ」
フェイ「君もいたのSARU」
天馬「会議ってどうやるつもりなの?」
太陽「とりあえず、会議に出席した人全員で、天馬の嫁を多数決で決めるよ。
   自分に投票するのはナシで、動物とかサッカーに投票するのもダメ。
   あとフェイはイナクロでは一人勝ち状態だから、候補から外させてもらうね」
SARU「やるじゃない雨宮君。最右翼かもしれないフェイを戦う前から退けるなんて」
フェイ「太陽……僕は君を、天馬を押し倒す単なるイケメンだと思っていたけれど、
    意外と戦術派だよね」
太陽「そりゃキャプテンだもの」
天馬「…」グサ
フェイ「まあまあ、ここにいる四人みんなキャプテンなんだしw」

太陽「それで、エルドラドのメンバーとかに組織票やられても困るから、
  円卓会議に参加できるのは、アニメで天馬に名前を呼ばれたことがあるショタだけ。
  これで大人とほとんどのサブキャラ、それからガンマがアウトだ」
ガンマ「何…だとぉぉ!」ガーーーーーン  マ
天馬「えっ、俺ガンマのこと呼んだことあったような気がするけど(ガンマどこから出てきたんだろう…)」
太陽「僕の記憶が正しければアニメでは一度も呼んでないよ。
   アニメの天馬はガンマの存在を認識してないとみなせる」
ガンマ「ぐぐぐ…雨宮ぁ! このボクとガン天を排除した罪は重いぞッ!」
フェイ「ザナークはショタに入るの?」
SARU「セカンドステージチルドレンに目覚めかけたんだから、当然入るさ」
太陽「大体決まってきたね。あと、会議の時の解説兼実況はフェイがやってくれる?」
SARU「チーム内にこんな仕切り屋がいるなんて、天馬も大変だねぇ」
天馬「えっと…それじゃあアーサー王に会いに行きましょう!!」



天馬と円卓の嫁(男)選挙


アーサー王「円卓の騎士たちよ! 集まってもらったのはほかでもない。
     松風天馬の嫁を円卓会議にて選出する」
一同「「「はい!」」」
アーサー王「フェイ・ルーンは今回、候補者ではなく投票権もないものとする。
     司会をしかと務めるがよい」
フェイ「はい。僕から簡単に説明するね。
    自分以外の人間キャラになら誰にでも投票していいよ。会議中は席を立ってもいいけど、
    サッカーで勝負したり殴りあったりミキシマックスしたりは禁止。何か質問ある?」
ザナーク「洗脳して言う事聞かせれば会議なんざするまでもねえじゃねえか」
フェイ「じゃあルール追加ね。超能力とかそういうの全部禁止だよ」

天馬「俺の嫁(男)を選ぶためにずいぶん集まってくれたんだね。
   太陽にシュウ、信助に剣城、狩屋に輝、神童先輩に錦先輩、霧野先輩と倉間先輩、三国先輩に
   トーブ、アルファ、ザナーク、SARU、太助にメダムまで!」
メダム「自分が浮いているのはわかっている。一体何故呼ばれたんだ?」
天馬「選んだ基準が『イナクロ1話〜40話までに俺が一度でも名前を呼んだと思われるショタ』らしいんだ…」

SARU「でもさ、ここにいる半分くらいは割と天馬を好きなメンバーだよねぇ。
   選挙って言ったって、自分のライバルになりそうな相手にはまず票を入れないんじゃないかなぁ」
狩屋「まあ、俺の場合特に誰かをライバル視してるとかはないけど。
   太陽くんには投票したくねえな〜。なんとなくイケメンに票が集まってほしくない心理ってやつ?」
倉間「なあ、これVIPPERの人気投票みたく誰得系に票が集まるんじゃねえの?」
狩屋「五条っていう人とかですか?」
倉間「ねえけどな。ここにいる半数はその五条なんとかと面識ないんだし」

剣城「誰得系に一番近いのは…このメンバーだとメダムか」
神童「メダムはあらためて見ると、鼻筋が通っていて整った顔をしているんだな」
信助「背が高くてかっこいいね! 天馬の相手として投票してもいい?」
太陽「メダ天? 聞いたこともないよそんなの」
メダム「推薦されても困惑するが…ショタを愛でる趣旨のスレならもっとショタらしい奴を挙げるべきだ」

霧野「天馬以外でショタらしいといえば、シュウ、信助、影山、倉間、トーブに太助あたりだな」
輝「えっ、僕もですか!? 僕が嫁なんてなったら困りますよね天馬くん…」
天馬「そんなことないよ輝! ちょっと意外だけど…あっ、フェイは誰がいいと思う?」
フェイ「TCGの山札始くんかな。人気があるショタみたいだし、
   キャラ紹介文を見る限り「何事にも用意周到」らしいから、たぶん用意周到に天馬のパンツ下ろしてくれるよ」
神童「ここにいる誰ともあまりにも関わりがなさすぎて受け入れ難いんだが…もう少し身近な奴はいないのか」

シュウ「ゴブリスはどうかな」
狩屋「誰だよwwwwシュウ君の知り合いか?」
シュウ「ゴブリスは僕の知り合いじゃないよ。ザナーク・ドメインの小さい奴さ。
    ショタだしサッカーで天馬と直接ボールを取り合ったこともあるから、関わりはある」
SARU「ゴブリスって名前かわいいね」
倉間「そうか?」
太陽「僕ゴブリスに投票しようかな。僕もシュウもフェイも誰も得しないし」

ザナーク「何なんだ、いきなりのゴブリス推しは。いや待て、もしゴブリスが天馬の嫁に選ばれれば、
    俺がゴブリスを介して天馬と関われるということだ。なるほど、乗ったぞ」
太陽「うーん…それは困る。僕やっぱりゴブリスに投票しない」
狩屋「ひどい手の平返しを見た」

アルファ「私は一応ガンマを推薦しておく。多少推しておかないと帰った後でうるさく言われる」
神童「お前らみんな、動機が不純すぎるぞ!
  天馬のことを思うなら、天馬のためになる相手を選べ。
  俺は天馬に、三国さんからキャプテンとしての心構えを教わってほしい」
狩屋「なるほど。三国先輩なら料理はうまいし面倒見もいいし、家庭的だからある意味嫁ですね」
三国「なんだか照れくさいな」
太陽「僕は納得がいかない。三国さんはかっこいいけど、
   嫁と言うなら天馬と二人並んだ時の見た目の調和というかおさまりの良さも大事だよ」
倉間「顔で選ぶなら霧野か? まあまあしっかりした奴だと思うぜ。髪型はこんなだが」
霧野「俺より神童の方が、天馬のことをよくわかってる」
剣城「神童先輩なら俺も納得です」
錦「わしもぜよ」
太陽「僕も神童さんなら」

神童「待ってくれ。選ばれたらその…今から全員が見ている前で天馬と……するのか…」
フェイ「嫁ってことはつまり、あんなことやこんなことをする権利をかけた会議だからね。
   ですよねアーサー王!」
アーサー王「いかにも。そのための寝具なら円卓から見える位置にしつらえてある」
天馬「うわ豪華なベッド! 五人くらい寝られそう!」
神童「みんなに見られながら天馬を……俺が…?」
フェイ「神童君?」
神童「ひっそりと天馬を可愛がるならともかく! 公衆の面前でそんな不埒な真似は俺には無理だ!!」
倉間「男らしいワカメから悩めるワカメに逆戻りしてどうするんだよ神童!」


シュウ「無理強いは良くない。別の誰かを考えよう」
霧野「アーサー王じゃ駄目か? 後輩が夜を共にする相手なら、
  経験がありそうな大人のほうがいい」
神童「よし。俺もアーサー王を支持しよう」
倉間「まあ無難な選択だな。俺も」
SARU「よりによっておじさんか。まあいいけど」
フェイ「そろそろ投票用紙を配ろうか。投票したい人の名前を書いて、二つ折りにして天馬に渡して」


天馬「話題に出てない人にもけっこう票が入ってるね」
フェイ「こういうのって蓋を開けてみないとわからないものだね。
   じゃあ結果を発表するよ。
 
 
 サカマキトグロウ 一票
 狩屋マサキ 一票
 倉間典人 一票
 雛乃金輔 一票
 風丸一郎太 一票
 木下藤吉郎 一票
 豪炎寺修也 一票
 西園信助 二票
 アーサー王 四票 でアーサー王に決まりだね。
 
その他 

 つるり (無効)
 グレートマックスなオレ (無効)」

輝「つるりっていうのは不動さんのことでしょうか」
剣城「俺のことだと思う。書いたのはトーブか?」
天馬「トーブ、つるりじゃなくて、つるぎだよ」
トーブ「おお、すまねえな剣城」

太陽「新雲中のチームメイトの雛乃くんが入ってるのが気になるんですが…」
霧野「ああ、投票したの俺。男の娘系として、天馬といる時どんな風に振舞うべきかよく分からなくて、参考にしたい」
狩屋「アーサー王推しじゃなかったんですか? しかもめちゃめちゃ自己都合じゃないですか」

信助「僕に二票も入ってる!」
シュウ「一票は僕。消去法だよ」
SARU「実は僕も。色々考えたけど、ギリギリ許せるのが天馬の親友の信助かなってね」

狩屋「サカマキ監督に投票した奴誰だよ」
アルファ「私。サカマキ監督に研究室で酷い調教をされる松風天馬を想像すると興奮する」

太陽「僕は豪炎寺さんに入れたよ。天馬の命の恩人なら文句ない」
錦「わしは木下藤吉郎ぜよ。まともに指導してくれそうな監督ぜよ」
信助「僕は風丸さん! そよ風のような天馬に、疾風のような風丸さんが色々教えてくれたらいいな」

フェイ「ではアーサー王、天馬をどうぞ」
アーサー王「うむ。天馬よ、私がお前を理想の王にするべく(性的に)教育してやろう。
    わが城へ通うことを許す」
天馬「は、はい、アーサー王!」
アーサー王「それではまず隠語の読み書きからだ。服を脱いで立ち、ここにある官能小説を一冊大声で朗読するのだ」
天馬「この漢字『睾丸』が読めません…」
アーサー王「分からぬものは体で覚えよ。睾丸とはここのことだ。お前はここを何と呼ぶのだ?」
天馬「そんな、みんなの前で揉まないで下さい…た、玉です…」


太陽「でもこれって結果オーライかもしれない」
フェイ「そうだね。アーサー王からオーラだけじゃなくて性知識までもらえるなんて、
   僕ちょっとうらやましい」
アーサー王「松風天馬、お前はなるのだ。みんなが安心して身を任せられる、本当の王にな。
   そのためにどんな特訓でも受けると誓うがよい!」
天馬「はい、恥ずかしいけど…俺がんばります!」


fin







 
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