0 チーム雷門 vs ゴーグル 10

ゴーグル「フェーダの仲間達を連れてくるまでもない、か。」
天馬「だめだ、強すぎる…もう立てないよ…」
フェイ「ボクたちチーム雷門のフルメンバーで、彼ひとりにコールド負けしてしまうなんて…」
ゴーグル「君達2人を除いて全員が気絶してしまったようだね、この手応えの無さにはがっかりだよ。」
天馬「くっ…そもそも、何でお前はおれたちを襲ったんだ!?」
ゴーグル「深い深い恨みがあるからだ。特に天馬とフェイ、君達にはね。」
天馬「恨み…?」
ゴーグル「まあ、僕の素顔を見せるのが最も手っ取り早いかな。(グイッ)」
天馬「ゴーグルのゴーグルが…!!」
ゴーグル「さあ、衝撃の事実に驚くが…(グイッグイッ)
ゴーグル「ショックで気絶してはいけな…(グイッグイッ…あれ、引っ掛かって外れない!)」
フェイ「グーグルでゴーグルがゴーグルを外した姿を調べたよ。キミ、天馬そっくりの顔なんでしょ?」
グーグル「(ギクッ)」
天馬「えっそうなの!?」
グーグル「…空気が読めない発言はやめてもらいたいな。まあいい、フェイ、君の言う通りさ。」
天馬「でも、どうしてそれがおれ達を恨む原因になるんだ!?」
フェイ「まさか、キミは天馬の子孫とか…?」
グーグル「落ち着いて僕の話を聞くといい。時は約200年後の未来、僕が雷門中に入学して間もなくの頃にさかのぼる。」
天馬「未来の昔話とか、紛らわしいよ…」

グーグル「未来でも、君達の時代で言う『エイリア学園事件』や、『管理サッカー』のような、
   楽しくて熱中できるサッカーの存在をおびやかす出来事が相次いで発生していた。」
フェイ「サッカーはいつの時代でも悪用されてるよね。LBXよりはマシだけど。」
グーグル「何度サッカーを愛する者達が力を合わせて救ったところで、またすぐに事件が巻き起こる。
   そんな堂々巡りに、人々は疲弊しきっていた。」
天馬「ふんふん。」
グーグル「そこで僕は思い付いた。サッカーにはアイドルが必要なんじゃないか、と。」
天馬「はいぃー?」
グーグル「歌って踊れてサッカーができる人物を看板に掲げて、サッカーのイメージ向上と、
   そのアイドルを軸にしたサッカーファンの団結を促すんだ。」
フェイ「サッカーアイドルなんて、未来でも聞いた事ないなぁ。」
グーグル「と、とにかく、サッカーアイドル布教の第一歩として、僕はアイドル事務所に『サッカーアイドル第一号』として自らを売り込んだ。
   サッカーはもちろん、歌にもダンスにも自信があったからね。」
天馬「で、結果はどうだったの?」
グーグル「あろうことか、『サッカーが下手な上に、そもそも顔が気持ち悪いからダメ』と言われてしまった。」
フェイ「えっ、天馬の顔が気持ち悪いだって!?その面接官、天馬顔のキミに枕営業してもらいたくてわざとそんな嘘ついたんじゃないのかなぁ?」
グーグル「(その発想の方が気持ち悪いだろ…)その言葉を聞いてショックを受けた僕は、その2つの問題点を克服しようと必死に考えた。
   そして、ついに画期的な方法を思い付いたのさ。」
フェイ「キミの思い付きはまた、ろくでもないんだろうね。」
グーグル「歴史上で幾度となくサッカーを救った勇者、松風天馬の顔に整形したのさ!」

天馬「えーっ、中学生で整形!?」
フェイ「未来じゃ、美容整形は今より非常にお手ごろな価格になってるし、12歳から自分の意思でやってもらえるんだよ。」
グーグル「しかし、サッカーが上手くなることはなかった。それどころか、
   『あの松風天馬と同じ顔なのに、サッカーで何をやらせてもド下手でだっせー!』と散々暴言を吐かれる始末さ。」
天馬「君、ちゃんとサッカーの練習はしたの?」
グーグル「ああ、君のように、小学生の頃からチームには入れなかったものの必死に練習していたし、
   整形してすぐ雷門中サッカー部にも入部した。しかし…」
グーグル「それからだ。部活中でも、河川敷での特訓中でも、それどころか自宅の庭でさえ、
   僕がボールを蹴っていると、その音を聞きつけて、雨宮デルソル、フェイ・ルーン、シユウといったサッカー部の先輩達がどこからでも飛んできて、
   僕にねちっこくセクハラしてくるんだ。これではとても、サッカーアイドルとしての活動などできやしない。」
天馬「(よくおれの身体を狙ってくる人達に名前が似てる気が…って、同一人物が混じってるじゃん!)」
フェイ「あ、そういや可愛い後輩がいるからって、デルソルに誘われてよくチンチンを触りに行ってたなぁ。
   サッカー中は、汗の良い匂いがしてたまらなかったんだよなぁ。ボクは、チンチンにしか興味がなかったからキミの顔は全然覚えてないけど。」
グーグル「ふざけるな!僕は君達に、ファーストキスに童貞、あろうことかアナル処女まで奪われてしまったんだぞ!!」
フェイ「ちょっと待って!君が犯されるそもそもの原因である天馬はともかく、ボクは『可愛い物を愛でる』という自然の摂理に身を委ねただけだから何も悪くないよ!」
天馬「フェイ、『天馬は何も悪くない』なんて言って俺をかばってくれるのかと思ったら、まさかのその逆ー!?」
グーグル「…僕は雷門の先輩3人と天馬に復讐するために、人生を捧げてサッカーを上達させていった。
   しかし、デルソルやシユウの前座としての君達2人…いざ恨みを晴らしてみると、残るのはただ虚しさだけだな。」
天馬「グーグル…」
グーグル「だから、これから僕は、あらゆる恨みつらみを切り捨てて、自分が本当にやりたい事をやっていこうと思う。」
天馬「そうだよ、それが良いよ!デルソルさんやシユウさんに、おれ達みたいな目には遭ってほしくないよ。」
グーグル「見ず知らずの人間を心配するだなんて、やはり君は優しい人間だな、天馬。」
フェイ「グーグルが真人間に戻るためにボク達ができることなら、何だってしてあげたいよね、天馬。」
天馬「うん!」

グーグル&デルソル&シユウ「今、何でもするって言ったよね?」

天馬「あっ…!」
フェイ「デルソルにシユウ、久しぶり!タイムジャンプして遊びに来てくれたんだね!」
デルソル「へー、フェイの話通りに可愛いね、松風天馬って子は。」
天馬「太陽!…のそっくりさん?」
シユウ「…護ってあげたくなるような愛らしさだね。」
天馬「こっちはシュウ似!暖かい言葉とギンギンに膨らんだ股間がかみ合ってないよ!」
グーグル「自分と同じ顔の人間を犯すというのも、中々悪く無い。」
フェイ「すでに疲れ果てている天馬をさらにボロボロにするってのも、そそるよね。」
天馬「ちょ…何で動けなかったはずのフェイまで(二重の意味で)立ってるの!?誰か助けてー!!」

フェイ&グーグル&デルソル&シユウ「 い た だ き ま ー す 」

天馬「アッー!」










 
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