2012/10/22 20:53 ベータが援交をアルファに咎められるっていう。 ちょっとずつ書いたから食い違いがあるかもしれない。 アルファの視線が、まっすぐにベータを貫いていた。 「それは、本当にお前に必要なのか」 それ、というのが何を差しているのかが解らず、ベータは眉をひそめる。しかし一瞬の内に表情を変化させて、余裕を含んだ笑みを浮かべた。 「何のことですかぁ?」 「…どうやらベータという女子生徒は、」 性行為と引き替えに金を受け取っているらしいが。 アルファは真剣な面持ちだったが、なんだそんなことか、とベータは思った。そして同時に意外だと驚いた。女性経験など皆無で、デリカシーにも欠けるように思われていたアルファが、まさか「援助交際」という直接的表現を避けるとは。 更に言えば、その行為を咎めるような発言をしたこともまたベータには意外であった。そういったことは個人の自由だ、とでも言いそうなものを。 しかしいくら意外であっても腹の立つことには変わりが無い。もはや取り繕うことは無用であると、ベータの顔が歪む。不快感を露に、アルファを睨み付けた。 「別に貴方には関係ないじゃないですかぁ、迷惑がかかったわけでもないでしょう?私の身体なんですから、何しても私の自由。間違ってませんよねぇ」 アルファが小さく「No」と呟くのが聞こえた。自分の身体をどう扱おうと勝手だ。そうベータは思っていた。だからこそアルファの言葉や視線が投げ掛けてくるものに気付いた時には、酷く憤慨した。何よりもの屈辱であると、顔を赤くした。 怒りと屈辱、従うままにアルファに詰め寄って、制服の胸ぐらを掴み床に叩きつける。 「そんな目でオレを見るんじゃねえ!」 だん、と派手な音を立てて顔面を打ち付けた。すぐに顔を上げたアルファの視線が、ベータを真っ直ぐに貫いてきた。アルファは叩きつけられた拍子に、口の中を切っていたようだった。 荒々しくベータが続ける。 「いいか、二度とオレに口出すんじゃねえ!目の前にも現れんな!」 ベータに向けられていたのは侮蔑などではなかった。それは哀れみで、同情だ。それが何より気に食わない。 自分が可哀想だと思われるのに納得できない。気持ち良いことをしてお金を貰って好きなこともできる。何が不幸せなものか。友達が無いわけでもない。それ以外の人間とも上手くやっている。それなのにアルファはベータを哀れんだ。 床に倒れた状態で睨み付けられ怒鳴り散らされ、だが首を縦にも横にも振らない男。ムカつく奴だ、とベータは舌打ちをした。 携帯でまともな文章はなかなか書けない。長文はキツい。なんかありそうな話だけど、ベタは皆が好きだから多いんだよな。 色々裏設定も考えたんだけどとりあえず最終的には幸せになってほしい。
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