落書きんちょ | ナノ



アスム「いらっしゃ………」
フウリ「何よ、私の顔見た瞬間そんな顔するのやめてくれない?」
アスム「うるさい双子(主に兄)がいなくなってオレの平穏がやっと訪れたというのに…」
フウリ「失礼ね、今日は大人しくしてるじゃない。明日のクリスマス、紘夜に内緒でプレゼント用意してビックリさせるんだから!!」
アスム「もう既に顔にサプライズ用意してますーって書いてあ…」
フウリ「何か言ったかしら」
アスム「何も言ってません」


アンジェラ「何だ、先客か」
フウリ「あらま、奇遇ね!!こんなオンボロ店舗で会うなんて」
アスム「おーい、誰か花火持ってきてくれー。こいつのクリスマスケーキに立てるからー」
フウリ「アンジェラはやっぱりちびっ子にあげるプレゼントを買いに?」
アンジェラ「……まあ、そんなとこ」
アスム「知らないのか?こいつ彼氏いるぞ」
フウリ「えっ」
アンジェラ「か、彼氏じゃねええええっ!!」\ドガァッ/
アスム「うごあっ!!」
フウリ「あらま、クリスマスのイベントか何かかしら」
アスム「こ…こんなバイオレンスなイベントあってたまるか。子供に悪影響プレゼントじゃねぇか」
アンジェラ「あたしは…別に、み、霙のためじゃなくて!!チビ達のついでに…!!」\ガンガンガン/
アスム「わ…分かったから、分かったから叩くな!!レジ壊れる!!オレの家計も壊れる!!」
フウリ「逝(せい)なる夜をあなたに☆」
アスム「てめぇ、そのサイドテール引っこ抜くぞ!!」


アスム「………で、決まったか」
アンジェラ「うるさいな、まだ悩んでんだ。少し静かにしろよ」
フウリ「せっかちな男はモテないわよ」
アスム「かれこれ3時間は悩んでんですけど、お二方」
フウリ「だって何あげたら喜ぶか分からないんだもの…」
アンジェラ「ど、どうせ渡すなら喜んで欲しいし…な」
アスム「そんな考えてる暇があったら会ってやれよ。時間勿体ねえじゃん」
フウリ「そんなバイトしてる暇があったら会ってやりなさいよ。クリスマスくらい」
アスム「やめて返さないで。反論できない」
アンジェラ「髪留めとネクタイどっちが良い…?」
フウリ「髪留め!!」
アンジェラ「こっちの柄とどっちが良い…?」
アスム「そっち」
アンジェラ「大きさはどれが良い…?」
フウリ「あんまり大きいのもあれだし中くらい!!」
アンジェラ「赤と黄色どっちが良い…?」
アスム「赤だろ」
フウリ「いいえ、黄色よ」
アスム「おまえは他人に構ってないで自分の決めろ」
アンジェラ「じゃあこっちの留め金とどっちが…」
アスム「どんだけ気にしてんだよ!!どっちでも大差ねえじゃねえか!!」
フウリ「恋する乙女はこんなもんよ」
アンジェラ「だ…だから恋じゃねえし、乙女じゃねえし、その…あの…うわああああああ」\ドガァッ/
アスム「また俺あがぁっ!!」
フウリ「私はじゃあピアスにしようかな…ねえ、こっちの柄とどっちが…」
アスム「自分で決めろよおおおっ!!」



「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -