落書きんちょ | ナノ



ベニ「一周年ですって」
キナツ「片思い一周年おめでとう」
ウツキ「全く嬉しくないし、めでたくもないがな!!」
クロ「自覚してるなら告れば良いのに」
ベニ「何も思いを告げてないくせに、ネチネチと追っかけまわすのはどうかと思いましてよ」
キナツ「ん?ストーカー?」
ウツキ「ネチネチとは何だ!!追っかけまわしてなんかいないしストーカーではない!!よ…良き友人として共に外出しているだけであって…」
クロ「何だー友人としか思ってないんだー」
ベニ「きなこさんが余所の誰それと付き合っても一緒に出かけられるんですのね」
キナツ「まあ、きなこさんの方は離れて行きそ」
ウツキ「ああああもうよしてくれ!!会話文の人選みた時点で分かっていたけどな!!こうなることくらい、分かっていたけどな!!」
クロ「何を言うか」
キナツ「オレがはいったことにより」
ベニ「私たちはさらなる力を手に入れましてよ」
ウツキ「そんな人を傷つける力などいらぬわああああ!!」
ヒナタ「ただいまー…あれ、何してんだ?」
クロ「あ、師匠が来たよウツキ」
ベニ「素直と純粋の固まりが来ましてよウツキ」
キナツ「いい機会だから彼女とどうやって付き合い始めたか聞いたらどうだいウツキ」
ウツキ「そ…そんな情報私の役には立た」
ヒナタ「ああ!!メノと付き合ったきっかけ?」
ウツキ「そんな嬉しそうな顔で私の話を遮断してくれるな。泣きたくなるから」
ヒナタ「あん時はメノのことで頭いっぱいだったからよく覚えてないけど…『メノのことが好きだ!!』って叫んだっけな」
ウツキ「叫んだ?」
ヒナタ「おう!!カラオケ帰りの街中で、人が大勢いたから聞こえないと思って」
ウツキ「い…いやいやいやいやいや馬鹿だろ!!時と場所を考えろ貴様!!女性に恥をかかせるとは何事だ!!」
ヒナタ「初めは真っ赤になったんだけどさ、俺の側に走ってきて小声で…」
ウツキ「もう良いわあああああっ!!」
ベニ「さすがに告白もできないウツキには無理ね、ヘタレだから」
クロ「未だにきなこちゃんに敬語使ってるしね、ヘタレだから」
キナツ「それどころかデートに誘う時も何かと理由付けるし、ヘタレだから」
ヒナタ「そういえばウツキがきなこさんのことデートに誘うときって、デートって明確に言わないよな。ヘタレなのか?」
ウツキ「何だこれは公開処刑か!!私に死ねというのかああああああっ!!」
ベニ「いえ、早く幸せになって来いと言っているんでしてよ?」
キナツ「はっきり言って、君のネジが取れた性分に付いて来てくれるのはきなこさんくらいだろう」
クロ「アタイだったら絶対やだもん」
ヒナタ「まあ、そうだろうな」
ウツキ「幸せにしたいのか蹴落としたいのか分からん」
ベニ「それにあの…きなこさんの料理を食べられるのもウツキだけだと思いますし…ウプッ」
キナツ「確かにあれは…なかなか個性的な料理だったね…ウッ」
クロ「味を思い出したら吐き気が…ウグッ」
ヒナタ「フヅキの料理がいかに美味いか証明されたよな…ウクッ」
ウツキ「おい、失礼だぞ。慣れれば平気になる」
キナツ「慣れないと兵器だ」
クロ「上手い言い回し」
ベニ「申し訳ないけど料理は上手くなくってよ…」
ヒナタ「ベニの料理も人のこと言えないけどな」
ベニ「…」ゴスッ
ヒナタ「うぐぉっ…!!」
クロ「いいから当たって砕けちゃいなよ、その豆腐メンタル」
ウツキ「豆腐ほど柔くないわ!!」
キナツ「豆腐じゃなくても当たったら砕けるもんさ、ヒナタの肋骨のように」
ヒナタ「ま…まだ砕けてないぞ…」
ベニ「とりあえず早く告白してきなさいよ。じゃないとこの会話文終わらないから」
ウツキ「いや、いつでも終わらせてくれて構わないのだが…」
キナツ「こーくはく」
クロ「こーくはく」
ベニ「こーくはく」
ヒナタ「………」
ウツキ「ヒナタの意識が無…」
ベニ「気のせいでしてよ」
ウツキ「………」


フヅキ「いつまで片思いするつもりなんですか?」
ウツキ「おまえまでそんなことを言わないでくれ…」



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