フォドラ的バレンタイン




※時間軸とか総無視
※キャラ曖昧
※とりあえず、適当






エメロード:いいですか、サイ。今日は、バレンタインです。

サイ:……。

エメロード:好意を寄せる相手にチョコレートや花束を贈ったり、大嫌いな相手に盛大で悪質な嫌がらせをする日です。

サイ:……。

エメロード:違います。それは、エイプリルフールです。

サイ:……。

エメロード:そうですね。

サイ:……。

エメロード:では、チョコレートを用意しますよ。

サイ:……。

エメロード:今日は皆さんが来る日なんです。

サイ:……。






***



ヒューバート:どうやら、来るタイミングを間違えたようですね。

アスベル:出直すか?

ソフィ:どうして? せっかく、すごく忙しいにも関わらず、来てやったのに。

シェリア:大人の事情よ。

マリク:オレたちの事情か。

パスカル:あたし達の事情だね。

シェリア:違います。あと、ソフィ。言葉が悪いわよ。

ソフィ:はーい。

ヒューバート:ところで、ぼく達は何故こんな所に?

アスベル:確か……ピクニック?

ソフィ:うん。お弁当いっぱい作った。

シェリア:(何故か、チョコレートまみれの生魚……)

マリク:しかし、ピクニックという気分ではないな。

パスカル:うん。遠足って気分だよね。

ヒューバート:いえ、音楽鑑賞な気分かと。

アスベル:俺は運動会気分だった。

ソフィ:理由なんてどうでもいいよね。大した理由ないし。みんなでお弁当を美味しく食べることに、意味があるよね。

シェリア:ソフィ……!

マリク:腹が減ったな。

パスカル:2、3日ご飯抜いたからね。

ヒューバート:では、ここでお昼にしますか。

エメロード:話はそこで聞かせて頂きました。

全員:!?

エメロード:あなた方が空腹というのは、バレンタインを意識してですね。

アスベル:あ、いえ、違いま――。

エメロード:照れなくてもよろしいでしょう? ちゃんと用意しましたから。サイ。

サイ:……。

ソフィ:これ、何?

エメロード:何を言っているのですか。どこをどう見ても、立派なチョコレートタルトです。

全員:(これがチョコレートタルト? やっぱり、感覚が違うんだ……)

エメロード:遠慮せずに召し上がってください。

シェリア:あ、えと……。

エメロード:確かに材料の不足が激しく、一部×××で代用している点が不安なのかと思われますが……。

マリク:今、何と?

エメロード:あら、いやだ。そんな風にご自身を年寄り扱いしなくてもよろしいのに。

パスカル:お腹すいたし、食べようよ〜。

ヒューバート:コレをですか? 命知ら――。

エメロード:何かおっしゃいました?

ヒューバート:……いえ。

アスベル:せっかくですが、エメロードさん。俺たちは、先を急ぐので。

エメロード:糖分補給は必要ですよ?

ソフィ:わたし、必要じゃない。

エメロード:た・べ・な・さ・い。

ソフィ:イヤ!!

エメロード:少し見ない間に、随分とワガママになりましたね。やれやれです。

シェリア:あ、あの……。え?

サイ:……。
[シェリアの服引っ張る]

シェリア:何?

サイ:ヴァカめ!!

シェリア:!?

マリク:仕方ない。食べよう。

パスカル:じゃ、いっただっきまーす。



その後、彼らの行方を――……。






E N D



2010/02/14
移動 2010/11/24



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