泣かないし。




――戦闘終了後。



アスベル:俺たちは、負けない!!

シェリア:負けないし。

パスカル:挫けないし。

ソフィ:倒れないし。

アスベル:……揃わなくても、泣かないし。

ソフィ:ビアスの武器でも、泣かないし。

アスベル:ソフィ!?

ヒューバート:兄さんがウザくても、泣かないし。

アスベル:!? ちょっ……ヒューバート!? え!?

リチャード:そういう時もある。君たちは……とりあえず、今後のためにレベルを上げておいで。

アスベル:え? あ、あれ?

パスカル:どしたの〜? リチャードの幻覚を見たような顔して。

マリク:……ものすごくピンポイントな顔だな。アスベル、本当に陛下がいらっしゃったのか?

アスベル:あ、いえ、多分、気のせいです。リチャードがこんな所にいるわけないですし。

ソフィ:……アスベルが「リチャードリチャード」ばっかり言っても、泣かないし。
[涙ボロボロ]

アスベル:ソ、ソフィ、泣かないでくれ。
[オロオロ]

シェリア:ちょっと、アスベル!

アスベル:な、何でシェリアが怒ってるんだ?

シェリア:アスベルが超鈍感でも泣かないし!!

アスベル:え? シェリア?

ヒューバート:ぼく達、何をしていましたっけ。

パスカル:ん〜、ザヴェートへ向かってる途中だね。

マリク:向こうはもめているようだから、オレ達で戦うか。

ヒューバート:そうですね。さっさと行きましょう。

パスカル:教官も何か言いたかったんじゃないの〜?

ヒューバート:パスカルさん、彼がそんな……。

マリク:本当は入りたかったけれど、何とな〜くタイミングが掴めなくて、「え? これって年のせいか?」とか切なくなっている最中に、更に切なくなるようなことが重なって、「もういいや……」とか諦めかけていたその時、優しい言葉をかけられて嬉しすぎても、泣かないし。

ヒューバート:(長っ!!)

パスカル:ホント、長かったね〜。長々悪魔的な?

ヒューバート:!?





E N D



2010/01/23
移動 2010/11/24



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -