ネジ
アスベル:何でヒューバートの称号は、『お兄ちゃん想い』じゃないんだ!
ソフィ:『兄想い』じゃダメ?
ヒューバート:ソフィ、関わらない方がいいですよ。
ソフィ:どうして?
シェリア:きっとアスベルが暴走するから。
ソフィ:……暴走?
ヒューバート:兄さんは、頭のネジを数本どこかへ落としてきたようですからね。
ソフィ:道のキラキラにアスベルの頭のネジある?
シェリア:あるかもしれないわ。
ソフィ:わたし、頑張って探すから!!
ヒューバート:いえ、そう簡単に見つかるとは思えません。
ソフィ:絶対に見つける!
シェリア:わかったわ。でも、無理しないでね。
ソフィ:うん!
マリク:張り切っているところ悪いが、アスベルは騎士学校に落としたかもしれんぞ。
パスカル:それって、結構前の話だよね?
マリク:ああ。
パスカル:だったら、ゴミとして捨てられてるんじゃ……。
ソフィ:アスベルの大事な頭のネジ!!
シェリア:落ち着いて。一緒に探してあげるわ。
アスベル:ヒューバート、俺はバカにされているのだろうか?
ヒューバート:間違いなくそうですね。自覚があるなら、バカげた発言は謹んでください。
アスベル:ただお兄ちゃんぶりたいだけなのに……。
ヒューバート:間に合ってます。
***
ソフィ:よくわからないネジを見つけたけど、これはどうしたらいい?
パスカル:アスベルがパクパク食べたら、一発で解決!
ソフィ:わかった。アスベル、食べて。
アスベル:ちょっ、そんなよくわからないモノを食べさせないでくれ。
ソフィ:だって、アスベルのネジが戻ったら、ヒューバートが喜ぶよ。
アスベル:ヒューバートが……?
ソフィ:だから、はい。
アスベル:わかった。食べるよ。
シェリア:そろそろ止めないと、大変なことになるわ。
マリク:止めてこい。
ヒューバート:どうして、ぼくなんですか。
パスカル:だって、「頭のネジ」の話を始めたのって弟くんでしょ。
ヒューバート:……仕方ないですね。
E N D
2010/01/11
移動 2010/11/24