ユーリの疑問〜エステル編〜
ユーリ:なぁ、カロル先生。
カロル:どうしたの、ユーリ。
ユーリ:オレ、何でエステルに避けられてるんだ?
カロル:あー……、気付いちゃった?
ユーリ:あれだけあからさまに無視されたら、普通に気付く。
カロル:だよね〜。ボクも気になったから、訊いてみたんだ。
ユーリ:さすが、カロル先生。
***
カロル:ねえ、エステル。ユーリとケンカでもしたの?
エステル:何の話です?
カロル:最近、一緒にいるの見掛けないから、何かユーリに失礼なことされて、怒ってるのかな〜って。
エステル:そんなことないですよ。
カロル:じゃあ、何で?
エステル:えと……。
カロル:教えてよ。ね?
エステル:最近、本で読んだんです。料理の上手な男性は、信用出来ないと。
カロル:……。
エステル:確かに、フレンにも気を付けるようにと言われてましたしね。
***
カロル:て、わけ。
ユーリ:……なるほど、ね。おい、エステル。
エステル:!!
ユーリ:逃げるな。
エステル:に、逃げてなんか……。
ユーリ:一つ言わせろ。城で料理作ってたヤツら、男じゃなかったか?
エステル:!!
ユーリ:だから、料理が上手いからと言って……。
エステル:そうだったんですか。だから昔は、皇族を毒殺する事件がよく起きたんですね!
ユーリ:おい。
エステル:危うく信じる所でした。城に帰ったら、みんなに伝えなければ。
ユーリ:おい、エステル!
カロル:ユーリ、ダメっぽいよ?
ユーリ:……だな。
E N D
2009/02/17
移動 2010/11/24