パパって呼ばれたい




クラトス:私の夢は、いずれロイドの妻となる人間に、『パパ』と呼ばれることだ。

ゼロス:うわ〜……。いきなり、何の話ですか、天使サマー……。
[物理的にも精神的にも距離をとり]

クラトス:いや、宣言の一つでもすれば、叶うかと思って。てへっ☆

ゼロス:……。夢も宣言もご自由に。ただ、俺さまに絡まないでいただけますか?
[更に距離をとる]

クラトス:神子に協力してもらいたいのだ。

ゼロス:もっと適任な人物がいるんじゃないですかー?

コレット:お義父さま!!

ゼロス:(え? 何でコレットちゃんがこんな所に!?)

コレット:私で良ければ、何度でも呼びます!

クラトス:お前なんかにロイドはやらん!!

コレット:どうしてですか!! ダイクさんの許可はもうとってあるのに。

クラトス:(あのオヤジ、ロイドの幸せを考えていないな)

ゼロス:話が盛り上がっているみたいだから、俺さまはこの辺で。

コレット:ゼロスは、私がロイドに相応しくないと思う!?

クラトス:はっきり言ってやれ。この女はダメだと。

ゼロス:結論から言うと、関わりたくないな……と。

ロイド:何言ってんだよ、ゼロス。お前が答えないと、話が進まないだろ?

ゼロス:え? 何でロイドくんまで……。

クラトス:ロイド、私のことを『パパ』と呼んでいいのだぞ。

ロイド:黙れ、おっさん。

クラトス:!?

コレット:ロイド、パパにそんなことを言っちゃダメだよ。

ロイド:そうだな……。悪かったよ、おっさん。

コレット:もう、ロイドったら。パパ、大丈夫?

クラトス:触るな。呼ぶな。近づくな。

コレット:そんなに照れなくてもいいのに。近いうちに、介護が必要になりますから。

クラトス:……。

ゼロス:ロイドく〜ん。俺さま帰ってもいい?

ロイド:そうだなぁ。ま、いいんじゃないか? コレットとクラトスも和解したし。

ゼロス:(全然してませんけど!?)






E N D



2010/01/11
移動 2010/11/22



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