3・夜桜(絶望/准→望)




 一面に広がる黒の中、薄紅の花弁がひらひらと舞う。
 大樹の下、佇む想い人はまるで幻の様に儚く見えた。

「この樹で死んだら、天国に逝けそうですよね」

 本当に儚くならないで下さい、と思わず止めた。







×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -