非常にめんどくさいことが起こった。これはやっぱりあたしが悪いのだろうか?いやいや…でもこれは…

「なまえさん?さっきからおもしろい顔してますけどぐはっ」
「なまえさんやめて!これ以上頭を刺激するとまた記憶消える!」
「丁度いいじゃないこの際New銀さんとして生きれば。戻ってもダメ人間なだけだし」
「なまえさんそれ臭いものに蓋の原理です。あれデジャヴ?」
「ああもうめんどくさい」
「めんどくさいってあんた!それでも銀さんの恋人ですか!」

新八君の言うとおり、正真正銘あたしは銀さんの恋人なわけだ。初めて会った日の少年漫画的なヒーローだった銀さんにうっかり一目惚れ、しかし実際付き合ってみると仕事はない、金はない、加えて助平野郎、ダメ人間三拍子な男だった。これは会ったタイミングが悪かったんだと思う。過去に戻って昔のあたしを引き止めれたらどんなにいいか。実際にこんなめんどうなことになったのも、銀さんがあたしの美尻を撫でまわしてきたからだ。罰を与えたら頭の打ち所が悪かったのか、記憶がパーンになっていた。

「え、なまえさんは僕の恋人なんですか」
「銀さん…、それは聞き間違いよ」
「おいいい!!」
「新八君、あたしは新しい恋を探すわ。銀さんはジャスタウェイ的な工場に置いてくればその内戻るわよ。工場長になって」
「それ頭戻ってねェェェ!あんたどこまでゴーイングマイウェイなんだよ!」

さよなら銀さん。お別れね。あたしは新しい恋を探す旅に出るわ。そうだ、真選組の土方さん辺りに行こうかな。前々から思ってたけど土方さんってタイプなのよね〜
下駄を履いて、万事屋銀ちゃんとさよならするべく戸を開けようとしたら勝手に開いた。自動ドア?

「こんにちは〜坂田氏はいるでござるか?」

おまえもかァァァ



鬱積
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