「なまえってお前のこと好きらしいぜ」
寝ようとしたときに沖田隊長がえらいことをぶっちゃけやがったので、俺は一睡もできなかった。
なまえちゃんが俺のことを…好きだと!?考えるだけで心拍数が半端ない。頻脈だ。
正直あまり意識はしていなかった。しかし自分に好意を持ってくれてると聞くと、やはり、意識してしまうわけだ。つい目で追ってしまう。かわいいし、いい子だし、よく見ればタイプだ…
あ、目が合った。
「……!!」
顔を真っ赤にして向こうへ走って行った。なにあの反応!わかりやす!
もしや俺隊長に騙されてるんじゃね?て九割方危惧していたが今の反応を見て確信した。
ある日のこと
「あの、山崎さん」
頬を染めてモジモジしながら、なまえちゃんが俺の部屋に訪れた。
「わたしずっと言いたかったことが…」
これはもしや告白!?やばい、俺心の準備がまだ
「山崎さんの頭ナデナデさせてください!」
「じ、実は俺も……え?ナデナデ?」
「はい、ナデナデ」
「え、いいけど…」
「ありがとうございます!」
ナデナデナデナデナデナデナデ…
複雑だ
「あの…俺の頭撫でてもいいことないよ」
「やっぱりそっくり!」
「は」
「山崎さん、昔飼ってた犬にクリソツなんです」
「い、犬ゥゥゥゥ!?」
「はいチャッピーて言います」
聞いてねーよ!
それはもういい笑顔で撫でるなまえちゃんを無下に扱うわけにもいかず、結局気が済むまでナデナデさせたのだった。
隊長のニヤけた顔が想像できる
とどめ