「ルフィー!釣りやろうぜ!」

「おう!デッケー魚釣ってなまえに見せる!そして食う!」

「ヘェ、釣ってなまえに食わせるのか。男だな!」

「いや、おれが食う」

「おまえが食うんかい!」

「でもなまえにもやる!一緒に食うんだ」

「はあ…。オメエは本当になまえが好きだな」

「なに言ってんだウソップ、そんなの当たり前だろ。ウソップは嫌いなのか?嫌いっつったらぶっ飛ばす」

「んなわけねェだろ!大事な仲間なんだからよ。好きに決まってんだろ」

「なにー!?なまえはやんねェぞぶっ飛ばすぞウソップコノヤロー!」

「どっちにしろぶっ飛ばすんじゃねェか!オメエはどう言えば納得すんだバカヤロー!」

「うーん。わかんね」

「あっそ…。じゃあよ」

「ん?」

「肉となまえ、どっちが好きだ?」

「え」

「まあ、比べるようなもんじゃ」

「………」

「…てオイ!なにそのどっちも選べないどうしようって顔は!ヨダレを垂らすな!」

「ウソップ…おまえ…意地悪だな…」

「おれが悪いのか?おれが悪いのか?」

「おれは…おれは…」

「おれは?」

「おれは肉もなまえも好きだ!肉持ってるなまえはもっと好きだ!」

「肉持ってるなまえってそんな都合のいい状況滅多にねェだろ」

「まあ、肉は食えば無くなるけどまた新しい肉持ってくれば食えるもんな。でもなまえはいなくなればそれで終わりだ。なまえの代わりなんていねェ。だから大事にしたい」

「お?」

「それはみんなも同じだ!みんなの代わりなんていねェんだ!だからおれがみんなを守れるように強くなる!」

「ルフィ…オメエってやつは…!」

ウソップは猛烈に感動した。この際話がずれてんじゃねェかというツッコミはなしにする。
ルフィは穏やかな表情で仲間の代わりはいないと話す。それはルフィも同じだ。ルフィの代わりなんていない。この船の船長はルフィだけなのだ。この空気では、キャプテーンウソーップは自重するしかない。

「ルフィ!」

釣り最中のルフィに声が掛かる。話題になっていたなまえの声である。振り返るとそこには

「サンジ君がいい肉を仕入れたからって肉焼いてくれたよ!ルフィ食べたいだろうと思って持って来たよ」

肉を持ったなまえの姿だった。




をりとりて
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